「すばる文学賞受賞作の歴代作品を全部チェックしたい!」
「一覧表でまとめている記事はないのかな?」
と思っている人も多いのではないでしょうか。
この記事では、歴代のすばる文学賞受賞作品をすべて紹介します。
先に歴代すばる文学賞一覧表を見たい方は、以下をタップしてご覧ください↓
歴代のすばる文学賞受賞作品一覧(タップ)
受賞回(年) | 作品名 | 受賞者 |
---|---|---|
第48回(2023年) | 泡の子 | 樋口六華 |
第47回(2022年) | みどりいせき | 大田ステファニー歓人 |
第46回(2021年) | がらんどう | 大谷朝子 |
第45回(2020年) | ミシンと金魚 | 永井みみ |
第44回(2019年) | コンジュジ | 木崎みつ子 |
第43回(2018年) | 犬のかたちをしているもの | 高瀬隼子 |
第42回(2017年) | わるもん | 須賀ケイ |
第41回(2016年) | 光点 | 山岡ミヤ |
第40回(2015年) | そういう生き物 | 春見朔子 |
第39回(2014年) | 温泉妖精 | 黒名ひろみ |
第38回(2013年) | 島と人類 | 足立陽 |
第37回(2012年) | 左目に映る星 | 奥田亜希子 |
第36回(2011年) | 狭小邸宅 | 新庄耕 |
第35回(2010年) | フラミンゴの村 | 澤西祐典 |
第34回(2009年) | トロンプルイユの星 | 米田夕歌里 |
第33回(2008年) | 海猫ツリーハウス | 木村友祐 |
第32回(2007年) | 灰色猫のフィルム | 天埜裕文 |
第31回(2006年) | パワー系181 | 墨谷渉 |
第30回(2005年) | 幻をなぐる | 瀬戸良枝 |
第29回(2004年) | 踊るナマズ | 高瀬ちひろ |
第28回(2003年) | 白の咆哮 | 朝倉祐弥 |
第27回(2002年) | 蛇にピアス | 金原ひとみ |
第26回(2001年) | スチール | 織田みずほ |
第25回(2000年) | 夜明けの音が聞こえる | 大泉芽衣子 |
第24回(1999年) | 塔 | 末弘喜久 |
第23回(1998年) | 彼女のプレンカ | 中上紀 |
第22回(1997年) | あなたがほしい je te veux | 安達千夏 |
第21回(1996年) | 世間知らず | 岩崎保子 |
第20回(1995年) | いちげんさん | デビット・ゾペティ |
第19回(1994年) | 韓素音の月 | 茅野裕城子 |
第18回(1993年) | 受賞作なし | – |
第17回(1992年) | 19分25秒 | 引間徹 |
第16回(1991年) | チューリップの誕生日 | 楡井亜木子 |
第15回(1990年) | 予感 | 釉木淑乃 |
第14回(1989年) | スプラッシュ | 大鶴義丹 |
第13回(1988年) | チン・ドン・ジャン | 奈良裕明 |
第12回(1987年) | 受賞作なし | – |
第11回(1986年) | クロス・ロード | 桑原一世 |
第10回(1985年) | 十六歳のマリンブルー | 本城美智子 |
第9回(1984年) | 午後の祠り | 江場秀志 |
第8回(1983年) | 受賞作なし | – |
第7回(1982年) | 永遠の1/2 | 佐藤正午 |
第6回(1981年) | 三日芝居 | 三神弘 |
第5回(1980年) | 家族ゲーム | 本間洋平 |
第4回(1979年) | ギンネム屋敷 | 又吉栄喜 |
第3回(1978年) | 京都よ、わが情念のはるかな飛翔を支えよ | 松原好之 |
第2回(1977年) | 情事 | 森瑤子 |
第1回(1976年) | 自分の戦場 | 吉川良 |
【歴代】すばる文学賞受賞作の一覧|令和受賞分

まずは、歴代すばる文学賞受賞作の令和受賞分を紹介します。
先に令和の作品一覧表を見たい方は、以下をタップしてご覧ください↓
第48回(2023年)泡の子
【21世紀生まれ初受賞/第48回すばる文学賞受賞作】
危険な小説だった。それでも、ここにある描写が好きだ。――田中慎弥氏(選評より)
新宿駅東口。退廃的で無秩序。
私はこの現実で、彼女のために何ができる――?『王』と自称する男が捕まった時、七瀬は「あ」と言った。
私は、その幽かな叫び声を隣で聞いた。
ここはつまらない奴らばっかりがいる場所だけど、七瀬だけは違う。
だから、彼女の隣にいても息苦しさは感じなかった。
薬で強制的に引きずり込まれた夢の中でも、七瀬は現れる。
もしかしたら私は、彼女とこの場所に、まだしがみついているのかもしれない。これは、2007年生まれの若き著者が贈る、
終わってる世界で生きている「私たち」の物語。
読んだ感想
難しい言葉とか俗語がいっぱいで最初は戸惑いましたが、主人公の気持ちがすごくリアルで引き込まれてしまいました。暗い話なのですが、なんだか自分の悩みとも重なる部分がたくさんありました。。
(20代女性)
第47回(2022年)みどりいせき

作品名 | みどりいせき |
---|---|
著者 | 大田ステファニー歓人 |
出版社 | 集英社 |
【第37回三島由紀夫賞受賞作】
【第47回すばる文学賞受賞作】このままじゃ不登校んなるなぁと思いながら、高2の僕は小学生の時にバッテリーを組んでた一個下の春と再会した。
そしたら一瞬にして、僕は怪しい闇バイトに巻き込まれ始めた……。
でも、見たり聞いたりした世界が全てじゃなくって、その裏には、というか普通の人が合わせるピントの外側にはまったく知らない世界がぼやけて広がってた――。圧倒的中毒性! 超ド級のデビュー作!
ティーンたちの連帯と、不条理な世の中への抵抗を描く第47回すばる文学賞受賞作。
読んだ感想
大田ステファニー歓人さんの文体が斬新すぎました。桃瀬翠と春の関係性が恋愛ではなく友情であるのが新鮮でした。現代の若者の孤独感や社会の闇をリアルに描きつつ、自分探しの旅を描いているのが印象的です。
(30代男性)
大田ステファニー歓人さんの独特な文体に最初は戸惑いましたが、読み進めるうちに若者の生の声を聞いているような感覚になりました。桃瀬翠が違法薬物取引に巻き込まれながらも自分を見つめ直していく過程が印象的です。現代社会の問題を鋭く描きつつ、人間の成長を丁寧に描いた素晴らしい作品だと思います。
(60代女性)
第46回(2021年)がらんどう
作品名 | がらんどう |
---|---|
著者 | 大谷朝子 |
出版社 | 集英社 |
【第46回すばる文学賞受賞作】
「ルームシェアっていうの、やらない? もっと広い部屋に住めるし、生活費も節約できるし、家事も分担できるよ」
「若い人たち同士ならわかるけど……本気なの?」
「四十過ぎた女二人が同居しちゃいけないって法律はないよ」
「でも、普通はしないよ。あと、わたしまだ三十八だよ」
人生で一度も恋愛感情を抱いたことがない平井と、副業として3Dプリンターで死んだ犬のフィギュアを作り続ける菅沼。
2人組「KI Dash」の推し活で繋がったふたりのコロナ禍での共同生活は、心地よく淡々と過ぎていくが――
恋愛、結婚、出産、家族……どんな型にもうまくはまれない、でも、特別じゃない。
《今》を生きるすべての人へ、あらゆる属性を越えて響く“わたしたち”の物語。
読んだ感想
平井さんと菅沼さんのルームシェア生活が本当に面白いです!推し活仲間から同居人になるという展開が斬新ですね。二人の生き方を見ていると、自分らしく生きるとはどういうことなのか深く考えさせられました。
(20代男性)
アラフォー女性の孤独感や葛藤が静かに、しかし鋭く描かれていて、思わず共感してしまいます。特に平井の卵子凍結の話は、自分自身の経験と重なり胸が痛みました。淡々とした文体なのに、二人の気持ちがじわじわと伝わってくるのが素晴らしかったです。
(40代女性)
第45回(2020年)ミシンと金魚
「カケイさんは、今までの人生をふり返って、しあわせでしたか?」――ある日、ヘルパーのみっちゃんからそう聞かれた“あたし”は、絡まりあう記憶の中から、その来し方を語り始める。母が自分を産んですぐに死んだこと、継母から薪で殴られ続けたこと、犬の大ちゃんが親代わりだったこと、亭主が子どもを置いて蒸発したこと。やがて、生活のために必死にミシンを踏み続ける“あたし”の腹が膨らみだして……。この世に生まれ落ちて、いつの日か死を迎え、この世を去る。誰もが辿るその道を、圧倒的な才能で描き出す! 著者デビュー作にして第45回すばる文学賞受賞作!!
読んだ感想
カケイさんの人生は想像を超えるほど壮絶で驚きました。暴力的な父親、早くに亡くなった母、幼くして失った娘の道子ちゃん…。しかし、そんな過酷な人生を歩んできたカケイさんの語り口が不思議と温かさを感じさせます。
(40代男性)
カケイさんの認知症の描写がとてもリアルで、親の介護を経験した私としては心に強く響くものがありました。デイサービスの様子やヘルパーさんとのやりとりなど、作者の永井みみさんのケアマネージャーとしての経験が作品に生きているのでしょう。カケイさんの過酷な人生にもかかわらず、どこかユーモアを感じさせる語り口が非常に印象的でした。
(50代女性)
第44回(2019年)コンジュジ
作品名 | コンジュジ |
---|---|
著者 | 木崎みつ子 |
出版社 | 集英社 |
とんでもない才能。こんなに悲しく美しいラストシーンを、わたしは他に知らない。作家・川上未映子
過酷な現実を生きる少女による自らの救済。圧巻のデビュー作。1993年9月2日未明、11歳のせれなは恋に落ちた。テレビ番組で偶然見かけた伝説のロックスター・リアンに。母に捨てられ、父から性虐待を受けるせれなにとって、その愛しい人は唯一の生きる理由となった。彼女は苦しみのたび、リアンとの妄想世界にトランスする。甘美な夢と凄惨な現実。その境界線は次第に曖昧になっていき──。一人の少女による自らの救済の物語。第44回すばる文学賞受賞作。
読んだ感想
せれなが父親の虐待から逃れる場所として、イギリスのロックスター・リアンへの恋心を描くアイデアが斬新でした。重いテーマなのに、どこか少女漫画っぽい雰囲気があって不思議。特に、せれなが初めて父親に言い返すシーンは印象的で、胸が熱くなりました。
(30代女性)
『コンジュジ』、重いテーマなのに美しい文章で描かれていて、読後感がすごく複雑でした。せれなが父親の虐待から逃れるために作り上げたリアンの世界が、まるで現実のように描かれているのが印象的。
(50代男性)
【歴代】すばる文学賞受賞作の一覧|平成以前の受賞分

歴代すばる文学賞受賞作の平成・昭和受賞分の作品を紹介します。
平成受賞分
受賞回(年) | 作品名 | 受賞者 |
---|---|---|
第43回(2018年) | 犬のかたちをしているもの | 高瀬隼子 |
第42回(2017年) | わるもん | 須賀ケイ |
第41回(2016年) | 光点 | 山岡ミヤ |
第40回(2015年) | そういう生き物 | 春見朔子 |
第39回(2014年) | 温泉妖精 | 黒名ひろみ |
第38回(2013年) | 島と人類 | 足立陽 |
第37回(2012年) | 左目に映る星 | 奥田亜希子 |
第36回(2011年) | 狭小邸宅 | 新庄耕 |
第35回(2010年) | フラミンゴの村 | 澤西祐典 |
第34回(2009年) | トロンプルイユの星 | 米田夕歌里 |
第33回(2008年) | 海猫ツリーハウス | 木村友祐 |
第32回(2007年) | 灰色猫のフィルム | 天埜裕文 |
第31回(2006年) | パワー系181 | 墨谷渉 |
第30回(2005年) | 幻をなぐる | 瀬戸良枝 |
第29回(2004年) | 踊るナマズ | 高瀬ちひろ |
第28回(2003年) | 白の咆哮 | 朝倉祐弥 |
第27回(2002年) | 蛇にピアス | 金原ひとみ |
第26回(2001年) | スチール | 織田みずほ |
第25回(2000年) | 夜明けの音が聞こえる | 大泉芽衣子 |
第24回(1999年) | 塔 | 末弘喜久 |
第23回(1998年) | 彼女のプレンカ | 中上紀 |
第22回(1997年) | あなたがほしい je te veux | 安達千夏 |
第21回(1996年) | 世間知らず | 岩崎保子 |
第20回(1995年) | いちげんさん | デビット・ゾペティ |
第19回(1994年) | 韓素音の月 | 茅野裕城子 |
第18回(1993年) | 受賞作なし | – |
第17回(1992年) | 19分25秒 | 引間徹 |
第16回(1991年) | チューリップの誕生日 | 楡井亜木子 |
第15回(1990年) | 予感 | 釉木淑乃 |
第14回(1989年) | スプラッシュ | 大鶴義丹 |
昭和受賞分
受賞回(年) | 作品名 | 受賞者 |
---|---|---|
第13回(1988年) | チン・ドン・ジャン | 奈良裕明 |
第12回(1987年) | 受賞作なし | – |
第11回(1986年) | クロス・ロード | 桑原一世 |
第10回(1985年) | 十六歳のマリンブルー | 本城美智子 |
第9回(1984年) | 午後の祠り | 江場秀志 |
第8回(1983年) | 受賞作なし | – |
第7回(1982年) | 永遠の1/2 | 佐藤正午 |
第6回(1981年) | 三日芝居 | 三神弘 |
第5回(1980年) | 家族ゲーム | 本間洋平 |
第4回(1979年) | ギンネム屋敷 | 又吉栄喜 |
第3回(1978年) | 京都よ、わが情念のはるかな飛翔を支えよ | 松原好之 |
第2回(1977年) | 情事 | 森瑤子 |
第1回(1976年) | 自分の戦場 | 吉川良 |
まとめ:【歴代】すばる文学賞受賞作の一覧で読みたい作品を見つけよう

歴代すばる文学賞受賞作品を紹介してきました。
興味のある本があったら、ぜひ手にとって読んでみてくださいね。
無料で聴く方法
オーディブルの30日無料体験を使うことで、「オーディブル対象の江戸川乱歩賞作品」を無料で聴くことができます。
無料体験は、お試し期間中いつでもキャンセルできるので、安心して利用できますよ。
オーディブルが聴けるようになるまでは、かんたん2ステップです。
- オーディブルに登録する
- アプリをダウンロードして聴く
それぞれ見ていきましょう
Step1:オーディブルに登録する
まずは、以下のボタンをタップして、オーディブルの公式サイトへいきましょう↓
\ 無料で30日間!聴き放題 /
いつでも解約できるから安心
「30日の無料体験」のボタンをタップし↓

ログインします↓

Amazonアカウントを持っていない方は、ここで作成しましょう。
「Amazonアカウントを作成する」をタップし↓

あとは、必要な情報を入力します。
最後に「無料体験を試す」をタップすれば、オーディブルの無料体験が始まります!
Step2:アプリをダウンロードして聴く
続いて、スマホにアプリをダウンロードして、好きな本を聴いてみましょう。
こちらからオーディブルのアプリをダウンロードします↓

アプリのダウンロードができたら、オーディブルのアプリを開きましょう。
初めて開くときには、Amazonへのサインインが必要なので、必要な情報を入力してサインインします。
あとは、好きな作品を探して聴くだけです!

よいオーディブル体験を〜