「Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞作の歴代作品を全部チェックしたい!」
「一覧表でまとめている記事はないのかな?」
と思っている人も多いのではないでしょうか。
この記事では、歴代のBunkamuraドゥマゴ文学賞受賞作品をすべて紹介します。
先に、一覧表を見たい方は、以下をタップしてご覧ください↓
歴代のBunkamuraドゥマゴ文学賞・受賞作品一覧(タップ)
受賞回(受賞年) | 受賞作 | 受賞者 |
---|---|---|
第34回(2024年) | イラク水滸伝 | 高野秀行 |
第33回(2023年) | ミライの源氏物語 | 山崎ナオコーラ |
第32回(2022年) | あなたに安全な人 | 木村紅美 |
第31回(2021年) | 海のアトリエ | 堀川理万子 |
第30回(2020年) | ホテル・アルカディア | 石川宗生 |
第29回(2019年) | 古本屋散策 | 小田光雄 |
第28回(2018年) | 神様の住所 | 九螺ささら |
第27回(2017年) | 名誉と恍惚 | 松浦寿輝 |
第26回(2016年) | 私の消滅 | 中村文則 |
第25回(2015年) | 紋切型社会:言葉で固まる現代を解きほぐす | 武田砂鉄 |
第24回(2014年) | ナツェラットの男 | 山浦玄嗣 |
第23回(2013年) | 余白の祭 | 恩田侑布子 |
第22回(2012年) | マザーズ | 金原ひとみ |
第21回(2011年) | 赤の他人の瓜二つ | 磯崎憲一郎 |
第20回(2010年) | 流跡 | 朝吹真理子 |
第19回(2009年) | ドーン | 平野啓一郎 |
第18回(2008年) | 中原昌也作業日誌2004→2007 | 中原昌也 |
第17回(2007年) | 岡本太郎の見た日本 | 赤坂憲雄 |
第16回(2006年) | 買えない味 | 平松洋子 |
第15回(2005年) | 傷口にはウオッカ | 大道珠貴 |
第14回(2004年) | メロウ | 田口賢司 |
第13回(2003年) | オリガ・モリソヴナの反語法 | 米原万里 |
第12回(2002年) | 球形時間 | 多和田葉子 |
第11回(2001年) | 評伝黒澤明 | 堀川弘通 |
第10回(2000年) | 不倫と南米 | 吉本ばなな |
第9回(1999年) | 神様 | 川上弘美 |
第8回(1998年) | あ・じゃ・ぱん | 矢作俊彦 |
第7回(1997年) | くっすん大黒 | 町田康 |
第6回(1996年) | 暗殺百美人 | 飯島耕一 |
第5回(1995年) | 黄落 | 佐江衆一 |
第4回(1994年) | ファザーファッカー、私たちは繁殖している | 内田春菊 |
第3回(1993年) | 蝶とヒットラー | 久世光彦 |
第2回(1992年) | 芸術とは無慚なもの:評伝・鶴岡政男 | 三田英彬 |
第1回(1991年) | トリュフォー:ある映画的人生 | 山田宏一 |
Bunkamuraドゥマゴ文学賞は、従来の権威的な文学賞とは異なり、「個性的な選考」と「新しい文学の可能性」を示すユニークな賞として知られています。
Bunkamuraドゥマゴ文学賞は、1990年に渋谷の文化複合施設「Bunkamura」と、パリの老舗カフェ「ドゥマゴ・パリ」が提携して創設された文学賞です。
フランスの「ドゥマゴ賞」をモデルにしており、型にはまらない独創性や新しい表現に光を当てることを目的としています。
選考の大きな特徴は、従来の文学賞のような多数の選考委員による合議ではなく、毎年一人の選考委員がすべてを決定するという点です。
そのため、委員の個性や審美眼が色濃く反映され、意外性のある作品が受賞することも少なくありません。
ジャンルは純文学に限らず、小説、評論、エッセイなど幅広い分野が対象で、独自の文学的価値や挑戦的な表現が重視されます。
【歴代】Bunkamuraドゥマゴ文学賞・受賞作の一覧|令和受賞分

まずは、歴代Bunkamuraドゥマゴ文学賞・令和受賞分を紹介します。
Bunkamuraドゥマゴ文学賞令和の受賞作一覧はこちら↓
受賞回(年) | 作品名・受賞者 | \無料体験で0円/ オーディブル対象 |
---|---|---|
第34回(2024年) | イラク水滸伝 (高野秀行) | 0円で聴ける!! |
第33回(2023年) | ミライの源氏物語 (山崎ナオコーラ) | – |
第32回(2022年) | あなたに安全な人 (木村紅美) | – |
第31回(2021年) | 海のアトリエ (堀川理万子) | – |
第30回(2020年) | ホテル・アルカディア (石川宗生) | – |
第29回(2019年) | 古本屋散策 (小田光雄) | – |
第34回(2024年)イラク水滸伝
水牛と共に生きる被差別民がもつ“循環共生”の叡智とは?
権力に抗うアウトローや迫害されたマイノリティが逃げ込む
謎の巨大湿地帯〈アフワール〉
―――そこは馬もラクダも戦車も使えず、巨大な軍勢は入れず、境界線もなく、迷路のように水路が入り組み、方角すらわからない地。中国四大奇書『水滸伝』は、悪政がはびこる宋代に町を追われた豪傑たちが湿地帯に集結し政府軍と戦う物語だが、世界史上には、このようなレジスタンス的な、あるいはアナーキー的な湿地帯がいくつも存在する。
ベトナム戦争時のメコンデルタ、イタリアのベニス、ルーマニアのドナウデルタ……イラクの湿地帯はその中でも最古にして、“現代最後のカオス”だ。・謎の古代宗教を信奉する“絶対平和主義”のマンダ教徒たち
・フセイン軍に激しく抵抗した「湿地の王」、コミュニストの戦い
・水牛と共に生きる被差別民マアダンの「持続可能な」環境保全の叡智
・妻が二人いる訳とは?衝撃の民族誌的奇習「ゲッサ・ブ・ゲッサ」
・“くさや汁”のようなアフワールのソウルフード「マスムータ」
・イスラム文化を逸脱した自由奔放なマーシュアラブ布をめぐる謎……etc.想像をはるかに超えた“混沌と迷走”の旅が、今ここに始まる――
中東情勢の裏側と第一級の民族誌的記録が凝縮された
圧巻のノンフィクション大作、ついに誕生!
読んだ感想
主人公の内面はあえて曖昧で、自分のことは語らず「空」や「仏教の象徴」がその人を形づくっていく感じが不思議でした。まるで感情の余白が多い絵を見るように、自分で想像する楽しさもありました。そこに心が揺さぶられます。
(20代男性)
戦闘機のリアルな描写と、仏教的な深いテーマが同じ話の中にあるって珍しすぎ!主人公が追いかける「蛇」や「孔雀明王」のモチーフに込められた謎が、ちょっと不思議で心に引っかかります。SFとも文学とも違う、独特な世界を楽しめる作品です。
(30代女性)
第33回(2023年)ミライの源氏物語
第33回(2023年度)Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞!
帯に俵万智選考委員の推薦分付!
〈ルッキズム、ロリコン、不倫。現代を生きる私たちは名作古典「源氏物語」をどう読めるか〉
〈人気作家・山崎ナオコーラによる現代人のための「源氏物語」エッセイ〉
現代人が「源氏物語」を読むときのハードルとなるのは、ひとつは言葉の違い(古文の読解)、そしてもうひとつは倫理観や 社会規範の違いです。本書は、社会の在り方に長く向き合ってきた作家・山崎ナオコーラさんが、深く愛する古典「源氏物語」 について、現代人ならではの読み方を考えます。より現代的な訳を目指した「ナオコーラ訳」も読みどころのひとつ。
【ルッキズム、ロリコン、不倫。拭えない違和感を人気作家・山崎ナオコーラがときほぐす、現代人のための「源氏物語」エッセイ。】
読んだ感想
源氏物語って昔の話で「よくわからない…」と思っていたけど、この本は「ルッキズム(見た目で判断する)」「マゾコン」「不倫」など、現代でも話題になる問題を例に古典を読み解いているんです。現代の感覚で物語を理解したら、源氏物語がすごく身近に感じられてワクワクしました。
(30代女性)
平安時代と今では「当たり前」が違うのは当然だから、現代の価値観で無理に当てはめることはないと伝えてくれます。違和感を感じるのが普通で、それを自分なりに解釈することで、古典を楽しむ読み方が広がるのを感じました。
(30代男性)
第32回(2022年)あなたに安全な人
人を死なせた女と男の、孤独で安全な逃亡生活――。3.11直前の少年の死をめぐる海難事故と、沖縄新基地建設反対デモ警備中の出来事が、「感染者第一号」を誰もが恐れる地で交差する。
「互いの気配は、ときどき、幽霊がいるのかな、とでもびくっとさせるくらいに漂わせるのが理想です」(本文より)
3.11直前に教え子をいじめ自殺に追いやってしまったかもしれない元教師の妙と、沖縄新基地建設反対デモの警備中にデモ参加者を不慮の事故で死なせてしまったかもしれない便利屋の忍。
過去の出来事に苛まれるふたりは、「感染者第一号」を誰もが恐れる地で出会った。 人が人を傷つけ、傷つけられる世界で、「東京からの移住者」が遂げた謎の死をめぐり、ふたりの運命は動き出す――。
読んだ感想
主人公の妙と忍は、罪の意識や周囲の人の視線に怯えていて、誰かと「普通に暮らす」ことすら怖い状況なんです。でも、そんな中で顔を見ることなく、一緒に静かに暮らす「安全な人」を見つけた姿に、ふと心が救われる気がしました。普通の生活が、ものすごくありがたく感じられる話です。
(20代女性)
読みながら、ただの日常の描写がずっと息苦しくて、まるで本当に閉じ込められているみたいでした。食事も会話も最低限、身の安全を守るのに必死で、どこにも安心できる場所がないような心理がじわじわ伝わってきて、本当に怖かったです。
(30代男性)
第31回(2021年)海のアトリエ
作品名 | 海のアトリエ |
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著者 | 堀川理万子 |
出版社 | 偕成社 |
おばあちゃんの部屋には、女の子の絵がかざってある。「この子はだれ」?って聞いてみたら、「この子は、あたしよ」って教えてくれた。
びっくりするわたしに、おばあちゃんが話してくれたのは、海辺のアトリエに暮らす絵描きさんと過ごした夏の日のこと、おばあちゃんにとって、いつまでも色あせない、特別な思い出だった。
少女がのびのびと心を解放することができた宝物のような日々を、まるで映画のシーンのように見応えのある絵で描いた魅力的な絵本。
読んだ感想
学校に行けなくなってしまった少女が、母の友人である絵描きさんのアトリエで過ごしたひと夏が、なんだか奇跡のように心に残りました。静かでやさしい時間の中で、いつの間にか少女の心がほぐれていく様子に、読んでるこちらまで穏やかな気持ちになれました。
(20代女性)
絵は、文字よりも静かに深く伝える力があることを再確認しました。海の色、アトリエのインテリア、食卓の温かさ――その一つひとつに、物語の空気が染み込んでいて、まるで絵から声が聞こえてくるようでした。絵だけで感じられる豊かさにびっくりです。
(30代男性)
第30回(2020年)ホテル・アルカディア
作品名 | ホテル・アルカディア |
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著者 | 石川宗生 |
出版社 | 集英社 |
ホテル・アルカディアの支配人のひとり娘・プルデンシアは、コテージに閉じこもっていた。投宿していた7人の芸術家は、彼女を元気づけ、外に誘い出すべく7つのテーマに沿った21の不思議な自作の物語をコテージ前で順番に語りだした。この朗読会は80年たった今も伝説として語り続けられ、廃墟と化したホテル・アルカディアには聖地巡礼のようにして、芸術家たちのファンが何人も訪れる。80年前、あの朗読会の後、芸術家たちはどうしたのか、そしてひとり娘のプルデンシアはどうなったのか? かつて味わったことのない読書体験を保証! 第30回Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞作。
読んだ感想
この本は、まるで「ホテルという大きな舞台」があって、その中の部屋を自由にのぞくような楽しみ方ができます。話ごとに雰囲気がガラリと変わるので、1回では読みきれない深さがありました。読者によって感じ方が違うし、何度でも楽しめる作品だと思います。
(50代女性)
「本の挿絵が部屋に住みつく」や「体の中で小さな文明が発展する」など奇想天外な設定があるかと思えば、詩のように美しい描写もあって、SFやファンタジー、文学、詩がごちゃ混ぜになった独特の雰囲気です。既存のジャンルに当てはまらない、自由な楽しさを感じました。
(40代男性)
第29回(2019年)古本屋散策
【第29回 Bunkamuraドゥマゴ 文学賞 受賞作品】蒐集した厖大な古書を読み込み、隣接する項目を縦横に交錯させ、近代出版史と近代文学史の広大な裾野を展望する。『日本古書通信』に17年間にわたり連載した200編を集成!
読んだ感想
この本は、古本の値段だけでなく、いつ誰が何のために作ったか、出版社はどこだったか――そんな裏話まで教えてくれます。カバーの古さや表紙の色で一冊の本を「これ、誰かが必死で読んできたんだろうな」と感じさせてくれて、古本屋がちょっとしたタイムカプセルに見えました。
(30代男性)
著者が200編のエッセイで紹介する本は、自分の知らない面白い本ばかり。近代の文学や思想を支えたシリーズ本の話や絶版マンガのことまで、ほんの少しでも興味がある本を探すときの希望になる感じがしました。本を通して、著者や他の読者の“旅”にちょっとだけ参加できた気がします。
(30代女性)
【歴代】Bunkamuraドゥマゴ文学賞・受賞作の一覧|平成以前の受賞分

Bunkamuraドゥマゴ文学賞・受賞作の平成以前受賞分の作品を紹介します。
受賞回(受賞年) | 受賞作 | 受賞者 |
---|---|---|
第28回(2018年) | 神様の住所 | 九螺ささら |
第27回(2017年) | 名誉と恍惚 | 松浦寿輝 |
第26回(2016年) | 私の消滅 | 中村文則 |
第25回(2015年) | 紋切型社会:言葉で固まる現代を解きほぐす | 武田砂鉄 |
第24回(2014年) | ナツェラットの男 | 山浦玄嗣 |
第23回(2013年) | 余白の祭 | 恩田侑布子 |
第22回(2012年) | マザーズ | 金原ひとみ |
第21回(2011年) | 赤の他人の瓜二つ | 磯崎憲一郎 |
第20回(2010年) | 流跡 | 朝吹真理子 |
第19回(2009年) | ドーン | 平野啓一郎 |
第18回(2008年) | 中原昌也作業日誌2004→2007 | 中原昌也 |
第17回(2007年) | 岡本太郎の見た日本 | 赤坂憲雄 |
第16回(2006年) | 買えない味 | 平松洋子 |
第15回(2005年) | 傷口にはウオッカ | 大道珠貴 |
第14回(2004年) | メロウ | 田口賢司 |
第13回(2003年) | オリガ・モリソヴナの反語法 | 米原万里 |
第12回(2002年) | 球形時間 | 多和田葉子 |
第11回(2001年) | 評伝黒澤明 | 堀川弘通 |
第10回(2000年) | 不倫と南米 | 吉本ばなな |
第9回(1999年) | 神様 | 川上弘美 |
第8回(1998年) | あ・じゃ・ぱん | 矢作俊彦 |
第7回(1997年) | くっすん大黒 | 町田康 |
第6回(1996年) | 暗殺百美人 | 飯島耕一 |
第5回(1995年) | 黄落 | 佐江衆一 |
第4回(1994年) | ファザーファッカー、私たちは繁殖している | 内田春菊 |
第3回(1993年) | 蝶とヒットラー | 久世光彦 |
第2回(1992年) | 芸術とは無慚なもの:評伝・鶴岡政男 | 三田英彬 |
第1回(1991年) | トリュフォー:ある映画的人生 | 山田宏一 |
まとめ:【歴代】Bunkamuraドゥマゴ文学賞・受賞作の一覧で読みたい作品を見つけよう

歴代Bunkamuraドゥマゴ文学賞・受賞作品を紹介してきました。
興味のある本があったら、ぜひ手にとって読んでみてくださいね。
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