「島清恋愛文学賞(しませ・れんあいぶんがくしょう)受賞作の歴代作品を全部チェックしたい!」
「一覧表でまとめている記事はないのかな?」
と思っている人も多いのではないでしょうか。
この記事では、歴代の島清恋愛文学賞受賞作品をすべて紹介します。
先に、一覧表を見たい方は、以下をタップしてご覧ください↓
歴代の島清恋愛文学賞・受賞作品一覧(タップ)
回(受賞年) | 受賞作 | 受賞者 |
---|---|---|
第31回(2024年) | 黙って喋って | ヒコロヒー |
第30回(2023年) | 最愛の | 上田岳弘 |
第30回(2023年) | 光のとこにいてね | 一穂ミチ |
第29回(2022年) | ミス・サンシャイン | 吉田修一 |
第28回(2021年) | 余命一年、男をかう | 吉川トリコ |
第27回(2020年) | 自転しながら公転する | 山本文緒 |
第26回(2019年) | 生のみ生のままで | 綿矢りさ |
第25回(2018年) | ののはな通信 | 三浦しをん |
第24回(2017年) | 風が吹いたり、花が散ったり | 朝倉宏景 |
第23回(2016年) | ロゴスの市 | 乙川優三郎 |
第23回(2016年) | 美しい距離 | 山崎ナオコーラ |
第22回(2015年) | 臣女 | 吉村萬壱 |
第21回(2014年) | Red | 島本理生 |
第20回(2013年) | アスクレピオスの愛人 | 林真理子 |
第19回(2012年) | ラブレス | 桜木紫乃 |
第18回(2011年) | たまゆら | あさのあつこ |
第17回(2010年) | ナニカアル | 桐野夏生 |
第16回(2009年) | ダブル・ファンタジー | 村山由佳 |
第15回(2008年) | 婚約のあとで | 阿川佐和子 |
第14回(2007年) | がらくた | 江國香織 |
第13回(2006年) | 眠れぬ真珠 | 石田衣良 |
第12回(2005年) | 欲しいのは、あなただけ | 小手鞠るい |
第11回(2004年) | 潤一 | 井上荒野 |
第10回(2003年) | 海猫 | 谷村志穂 |
第9回(2002年) | 自由戀愛 | 岩井志麻子 |
第8回(2001年) | ソング・オブ・サンデー | 藤堂志津子 |
第7回(2000年) | 詩小説 | 阿久悠 |
第6回(1999年) | 求愛 | 藤田宜永 |
第5回(1998年) | 欲望 | 小池真理子 |
第4回(1997年) | 恋愛時代 | 野沢尚 |
第3回(1996年) | 桜雨 | 坂東眞砂子 |
第2回(1995年) | 瑠璃唐草 | 山本道子 |
第1回(1994年) | 蔦燃 | 高樹のぶ子 |
島清恋愛文学賞(しませれんあいぶんがくしょう)は、大正期の作家・島田清次郎を顕彰して1994年に石川県の旧美川町が創設した「恋愛小説」を対象とする文学賞です。
合併後は白山市が継承しましたが、市が主催する形は2011年度で終了。
その後は民間→金沢学院大学へと運営が引き継がれ、同大学が2014年以降運営、2020年から主催しています。
現在もその年に刊行された恋愛小説から選出し、学生が選考に参加する点が特色です。
【歴代】島清恋愛文学賞・受賞作の一覧|令和受賞分

まずは、歴代島清恋愛文学賞・令和受賞分を紹介します。
島清恋愛文学賞令和の受賞作一覧はこちら↓
受賞回(年) | 作品名・受賞者 | \無料体験で0円/ オーディブル対象 |
---|---|---|
第31回(2024年) | 黙って喋って (ヒコロヒー) | – |
第30回(2023年) | 最愛の (上田岳弘) | – |
第30回(2023年) | 光のとこにいてね (一穂ミチ) | 0円で聴ける!! |
第29回(2022年) | ミス・サンシャイン (吉田修一) | – |
第28回(2021年) | 余命一年、男をかう (吉川トリコ) | – |
第27回(2020年) | 自転しながら公転する (山本文緒) | – |
第26回(2019年) | 生のみ生のままで (綿矢りさ) | – |
第31回(2024年)黙って喋って
「国民的地元のツレ」、ヒコロヒー初の小説! 平気をよそおって言えなかった言葉、感情がほとばしって言い過ぎた言葉。ときに傷つきながらも自分の気持ちに正直に生きる人たちを、あたたかな視線で切り出した共感必至の掌編18編を収録。
読んだ感想
18の短いお話が詰まっていて、どれも「え?そこで終わり?!」って感じの余韻が残ります。主人公たちのちょっとした会話や、すれ違いがリアルで、「あぁ、私にもこんな瞬間あったな…」と自分のことのように思い出しました。
(20代男性)
普通の恋愛じゃなく、好きだけど言えない、友達以上恋人未満のもやもやした気持ち。そういう「言葉にできないけど胸に残る感情」を、この本は丁寧にすくい上げてくれます。「恋って、こんなに複雑で人それぞれなんだ」と気づかせてくれる優しい短編集です。
(30代女性)
第30回(2023年)最愛の
「約束して。私のことは跡形もなく忘れる、と」
三〇代の久島は、情報も欲望もそつなく処理する「血も涙もない的確な現代人」として日常を生きている。
だが、学生時代に手紙を交わしつづけた望未だけが、人生唯一の愛として、いまだ心を離れない。
望未は手紙の始まりで必ず「最愛の」と呼びかけながらも、常に「私のことは忘れて」と願い、何度も久島の前から姿を消そうとした。
今その願いを叶えるべく、久島は自分のためだけの文章を書き始める。愛する人が誰よりも遠い存在になったとき、あらたに言葉が生まれ、もうひとつの物語が始まる。
「永遠の恋人」を描いてきた著者が最高純度で贈る、超越的恋愛小説!
読んだ感想
主人公・久島は、学生時代に文通していた“最愛”の人との思い出を、書くことで向き合います。しかし文通の終わりには「私のことを忘れて」と言われる…そんな切実なお願いが胸に深く刺さりました。忘れることの難しさ、愛の複雑さ、優しく問いかけてくる物語でした。
(20代女性)
コロナ禍のテレワーク生活の中、私は「今ここ」と「記憶や想い」の境界がとても薄れていると感じました。この物語では、主人公の意識が現在と過去、手紙の中を自然に行き来する描き方が印象的で、自分の頭の中がまさにそうだと感じたことを思い出しました。
(20代男性)
第30回(2023年)光のとこにいてね
『スモールワールズ』を超える、感動の最高傑作
たった1人の、運命に出会った
古びた団地の片隅で、彼女と出会った。彼女と私は、なにもかもが違った。着るものも食べるものも住む世界も。でもなぜか、彼女が笑うと、私も笑顔になれた。彼女が泣くと、私も悲しくなった。
彼女に惹かれたその日から、残酷な現実も平気だと思えた。ずっと一緒にはいられないと分かっていながら、一瞬の幸せが、永遠となることを祈った。
どうして彼女しかダメなんだろう。どうして彼女とじゃないと、私は幸せじゃないんだろう……。運命に導かれ、運命に引き裂かれる
ひとつの愛に惑う二人の、四半世紀の物語
読んだ感想
小さいときに出会った二人、結珠(ゆず)と果遠(かのん)は、何もかも違っていたのに、「光のとこにいてね」という約束で結ばれていました。名前にできないような深いつながりを、小さな光景から描いていて、「言葉じゃ表せない大切な関係ってあるんだ」と胸がじんわりしました。何年たっても忘れられない関係って、そういう強さなんですね。
(20代女性)
ふたりの関係は友情でも恋愛でもないような、特別だけど言葉にしにくい絆だと感じました。「カノン」という言葉や音楽の仕組みで、その追いかける関係が描かれているのが印象的。心のどこかにずっと残る、不思議で優しい物語でした。
(20代男性)
第329回(2022年)ミス・サンシャイン
最高に泣ける、吉田修一
心に傷を負った大学院生・岡田一心は伝説の映画女優・和楽京子こと石田鈴の自宅で荷物整理を手伝うことに。引退した今なお美しい鈴さんの胸に秘められていた波乱万丈な映画人生、原爆が奪った運命と大切な人たち――その過去に触れるうち、一心の胸にあたたかな光が灯る。清冽な感動に包まれる島清恋愛文学賞受賞の傑作長篇。
読んだ感想
主人公の大学院生・一心が、伝説の大女優・鈴さん(元和楽京子)の家で荷物整理のアルバイトをすることになり、彼女の過去や人生を知っていきます。鈴さんは怖い過去も抱えているけれど、「出会えたこと」「近づけたこと」が救いになると教えてくれる、あたたかい物語です。単なる別れより、出会いの喜びを大切にしたくなりました。
(20代女性)
鈴さんは戦災や被爆の経験を抱えつつも、昭和の映画黄金期を駆け抜けた存在。ハリウッド進出や映画への思い出が鮮やかに描かれながらも、その裏にある痛みや時代の影をそっと感じさせる構成に心を動かされました。光と影が交錯する物語の深さが、光として胸の中に残ります。
(20代男性)
第28回(2021年)余命一年、男をかう
「いきなりで悪いんだけど、お金持ってない?」この一言からすべてが変わったーー。
楽しくなくても、平気で生きてきたはずなのに。
コスパ重視の独身女性が、年下男に数十万円を渡してはじまる涙と笑いの物語節約とキルト作りが趣味の40歳独身、片倉唯。健やかでコスパのいい老後を迎えるために頑張っていたが、
無料で受けた検診で子宮がんと告知される。病院のロビーで会計待ちをする唯に、
ピンクの髪の男がお金を貸してほしいと頼んできた。人生はどこまでお金で割り切れるのか。
涙と笑いの第28回島清恋愛文学賞受賞作。幼いころからお金を貯めることが趣味だった片倉唯、40歳。
ただで受けられるからと受けたがん検診で、かなり進行した子宮がんを宣告される。
医師は早めの手術を勧めるも、唯はどこかほっとしていたーー「これでやっと死ねる」。
趣味とはいえ、節約に節約を重ねる生活をもうしなくてもいい。好きなことをやってやるんだ! と。
病院の会計まちをしていた唯の目の前にピンク頭(ヘア)の、どこからどうみてもホストである男が現れ、
突然話しかけてきた。
「あのさ、おねーさん、いきなりで悪いんだけど、お金持ってない?」。
この日から、唯とこのピンク頭の男との奇妙な関係が始まる。
読んだ感想
余命宣告を受けたアラフォー女が、家族ではなく“男ボランティア”を雇って、普通の暮らしを取り戻そうとする話。めっちゃ軽快でおもろいやん、って言いたくなります。笑いと、しんどい気持ちのバランスがリアルで、深刻なテーマでも気負わず読めました。
(40代女性)
代行のように家事や話相手になってくれる男の人との関わりが、どんどんぬくもって見えてきて、“人っていればええな”というシンプルな救いを感じました。言葉どおり「時間を買う」って選択肢がある、優しい世界でした。
(30代男性)
第27回(2020年)自転しながら公転する
作品名 | 自転しながら公転する |
---|---|
著者 | 山本文緒 |
出版社 | 新潮社 |
中央公論文芸賞受賞!島清恋愛文学賞受賞!本屋大賞ノミネート!
恋愛、仕事、家族……30代女子の悩みは止まらない!
読者から圧倒的な共感を集めた傑作長編
母の看病のため実家に戻ってきた32歳の都(みやこ)。アウトレットモールのアパレルで契約社員として働きながら、寿司職人の貫一と付き合いはじめるが、彼との結婚は見えない。職場は頼りない店長、上司のセクハラと問題だらけ。母の具合は一進一退。正社員になるべき? 運命の人は他にいる? ぐるぐると思い悩む都がたどりついた答えは――。揺れる心を優しく包み、あたたかな共感で満たす傑作長編。
読んだ感想
都は結婚も仕事も家族への責任もあって、悩みは尽きないけれど、自分の答えを少しずつ見つけていきます。「自転しながら公転する」という言葉が示すように、自分のペースで回りながら進んでいいんだと、そっと背中を押してくれる作品でした。
(30代男性)
恋愛や仕事や親の世話…そんな“当たり前”のことが全部重なって、都の心はグルグル揺れまくる。そこには派手な出来事より、本当のしんどさがあって、それがリアルに伝わってくるから、読み進めるうちに自分も大切な何かに気づけた気がしました。
(30代女性)
第26回(2019年)生のみ生のままで
「私たちは、友達じゃない」25歳、夏。恋人と出かけたリゾートで、逢衣は彼の幼なじみと、その彼女・彩夏に出逢う。芸能活動をしているという彩夏は、美しい顔に不遜な態度で、不躾な視線を寄越すばかりだったが、四人で行動するうちに打ち解けてゆく。東京へ帰った後、逢衣は彩夏と急速に親しくなった。やがて恋人との間に結婚の話が出始めるが、ある日とつぜん彩夏から唇を奪われ、「最初からずっと好きだった」と告白される。彼女の肌が、吐息が、唇が、舌が、強烈な引力をもって私を誘う――。綿矢りさ堂々の新境地! 第26回島清恋愛文学賞を受賞した鮮烈なる愛の物語。
読んだ感想
この物語は、偶然出会った彩夏と逢衣という女性二人の恋を描いています。同性同士だからこそ戸惑い、始まり、深まる恋の感情が丁寧に紡がれていて、まるで命が震えるような“特別なつながり”を感じました。ただの恋愛小説ではなく、自分の心が揺れるきっかけになる作品です。
(30代男性)
この作品を読むと、恋愛に“性別は関係ない”と思えるようになります。逢衣と彩夏の関係を通して、誰かにそのままの自分を愛してもらう喜びを知った気がしました。こんな恋ができたらいいなって、読むたびに思える物語でした。
(20代女性)
【歴代】島清恋愛文学賞・受賞作の一覧|平成以前の受賞分

島清恋愛文学賞・受賞作の平成以前受賞分の作品を紹介します。
回(受賞年) | 受賞作 | 受賞者 |
---|---|---|
第25回(2018年) | ののはな通信 | 三浦しをん |
第24回(2017年) | 風が吹いたり、花が散ったり | 朝倉宏景 |
第23回(2016年) | ロゴスの市 | 乙川優三郎 |
第23回(2016年) | 美しい距離 | 山崎ナオコーラ |
第22回(2015年) | 臣女 | 吉村萬壱 |
第21回(2014年) | Red | 島本理生 |
第20回(2013年) | アスクレピオスの愛人 | 林真理子 |
第19回(2012年) | ラブレス | 桜木紫乃 |
第18回(2011年) | たまゆら | あさのあつこ |
第17回(2010年) | ナニカアル | 桐野夏生 |
第16回(2009年) | ダブル・ファンタジー | 村山由佳 |
第15回(2008年) | 婚約のあとで | 阿川佐和子 |
第14回(2007年) | がらくた | 江國香織 |
第13回(2006年) | 眠れぬ真珠 | 石田衣良 |
第12回(2005年) | 欲しいのは、あなただけ | 小手鞠るい |
第11回(2004年) | 潤一 | 井上荒野 |
第10回(2003年) | 海猫 | 谷村志穂 |
第9回(2002年) | 自由戀愛 | 岩井志麻子 |
第8回(2001年) | ソング・オブ・サンデー | 藤堂志津子 |
第7回(2000年) | 詩小説 | 阿久悠 |
第6回(1999年) | 求愛 | 藤田宜永 |
第5回(1998年) | 欲望 | 小池真理子 |
第4回(1997年) | 恋愛時代 | 野沢尚 |
第3回(1996年) | 桜雨 | 坂東眞砂子 |
第2回(1995年) | 瑠璃唐草 | 山本道子 |
第1回(1994年) | 蔦燃 | 高樹のぶ子 |
まとめ:【歴代】島清恋愛文学賞・受賞作の一覧で読みたい作品を見つけよう

歴代島清恋愛文学賞・受賞作品を紹介してきました。
興味のある本があったら、ぜひ手にとって読んでみてくださいね。
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Step2:アプリをダウンロードして聴く
続いて、スマホにアプリをダウンロードして、好きな本を聴いてみましょう。
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