「川端康成文学賞受賞作の歴代作品を全部チェックしたい!」
「一覧表でまとめている記事はないのかな?」
と思っている人も多いのではないでしょうか。
この記事では、歴代の川端康成文学賞受賞作品をすべて紹介します。
先に、一覧表を見たい方は、以下をタップしてご覧ください↓
歴代の川端康成文学賞・受賞作品一覧(タップ)
受賞回(年) | 受賞作 | 著者 |
---|---|---|
第49回(2025年) | 清心館小伝 | 奥泉光 |
第48回(2024年) | 私の批評 | 町屋良平 |
第47回(2023年) | 反対方向行き | 滝口悠生 |
第46回(2022年) | 旅のない | 上田岳弘 |
第45回(2021年) | マジックミラー | 千葉雅也 |
第44回(2018年) | こことよそ | 保坂和志 |
第43回(2017年) | 文字渦 | 円城塔 |
第42回(2016年) | 生鮮てるてる坊主 | 山田詠美 |
第41回(2015年) | レールの向こう | 大城立裕 |
第40回(2014年) | すっぽん心中 | 戌井昭人 |
第39回(2013年) | 給水塔と亀 | 津村記久子 |
第38回(2012年) | 犬とハモニカ | 江國香織 |
第37回(2011年) | 異郷 | 津村節子 |
第36回(2010年) | トモスイ | 高樹のぶ子 |
第35回(2009年) | かけら | 青山七恵 |
第34回(2008年) | 海松(ミル) | 稲葉真弓 |
第34回(2008年) | 蛹 | 田中慎弥 |
第33回(2007年) | タタド | 小池昌代 |
第32回(2006年) | ロック母 | 角田光代 |
第31回(2005年) | 枯葉の中の青い炎 | 辻原登 |
第30回(2004年) | 袋小路の男 | 絲山秋子 |
第29回(2003年) | スタンス・ドット | 堀江敏幸 |
第29回(2003年) | 吾妹子哀し | 青山光二 |
第28回(2002年) | 半所有者 | 河野多惠子 |
第28回(2002年) | 権現の踊り子 | 町田康 |
第27回(2001年) | 武蔵丸 | 車谷長吉 |
第26回(2000年) | 雨のち雨? | 岩阪恵子 |
第26回(2000年) | 魂込め(まぶいぐみ) | 目取真俊 |
第25回(1998年) | 望潮 | 村田喜代子 |
第24回(1997年) | 台所 | 坂上弘 |
第24回(1997年) | 「アボジ」を踏む | 小田実 |
第23回(1996年) | 赤い満月 | 大庭みな子 |
第22回(1995年) | みのむし | 三浦哲郎 |
第21回(1994年) | セミの追憶 | 古山高麗雄 |
第20回(1993年) | 犬(影について・その一) | 司修 |
第19回(1992年) | お供え | 吉田知子 |
第18回(1991年) | 伯父の墓地 | 安岡章太郎 |
第17回(1990年) | じねんじょ | 三浦哲郎 |
第16回(1989年) | 海にゆらぐ糸 | 大庭みな子 |
第16回(1989年) | ヨッパ谷への降下 | 筒井康隆 |
第15回(1988年) | 祝婚 | 上田三四二 |
第15回(1988年) | 樹影譚 | 丸谷才一 |
第14回(1987年) | 中山坂 | 古井由吉 |
第14回(1987年) | 海道東征 | 阪田寛夫 |
第13回(1986年) | 逸民 | 小川国夫 |
第12回(1985年) | 恋う | 高橋たか子 |
第12回(1985年) | 辻火 | 田久保英夫 |
第11回(1984年) | 三界の家 | 林京子 |
第11回(1984年) | 河馬に噛まれる | 大江健三郎 |
第10回(1983年) | 湾内の入江で | 島尾敏雄 |
第10回(1983年) | 黙市 | 津島佑子 |
第9回(1982年) | 百色川 | 武大 |
第8回(1981年) | 兵隊宿 | 竹西寛子 |
第7回(1980年) | なぎの葉考 | 野口冨士男 |
第6回(1979年) | 玉、砕ける | 開高健 |
第5回(1978年) | 雪女 | 和田芳恵 |
第4回(1977年) | 寺泊 | 水上勉 |
第4回(1977年) | 立切れ | 富岡多恵子 |
第3回(1976年) | 時に佇つ(十一) | 佐多稲子 |
第2回(1975年) | 秋 | 永井龍男 |
第1回(1974年) | ブロンズの首 | 上林暁 |
川端康成文学賞は、公益財団法人川端康成記念会が主催し新潮社が後援する、短編小説を対象とした文学賞です。
前年度に発表された短編から、その年もっとも完成度が高い作品を選び、『新潮』誌上で発表されます。
賞金は100万円で、川端のノーベル文学賞賞金を基金として運営されています。1974年創設。2019年に一時休止(理事長の体調不良と財政問題)を経て2021年に再開しました。
最新では第49回(2025年)で奥泉光「清心館小伝」が受賞しています。
【歴代】川端康成文学賞・受賞作の一覧|令和受賞分

まずは、歴代川端康成文学賞・令和受賞分を紹介します。
川端康成文学賞令和の受賞作一覧はこちら↓
受賞回(年) | 作品名・受賞者 | 掲載雑誌・本 |
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第34回(2024年) | イラク水滸伝 (高野秀行) | 0円で聴ける!! |
第33回(2023年) | ミライの源氏物語 (山崎ナオコーラ) | – |
第32回(2022年) | あなたに安全な人 (木村紅美) | – |
第31回(2021年) | 海のアトリエ (堀川理万子) | – |
第30回(2020年) | ホテル・アルカディア (石川宗生) | – |
第29回(2019年) | 古本屋散策 (小田光雄) | – |
第49回(2025年)清心館小伝
作品名 | 清心館小伝 |
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著者 | 奥泉光 |
出版社 | 新潮 2025年6月号に掲載 |
読んだ感想
最初から全部フィクションだとわかって読むんだけど、読み進めるうちに「ありふれた事実」に思えてくるのがすごい。たとえば、「清心館」という道場の教えが卑怯だったとしても、「勝ちたい人にとっては合理的な戦術だな」と納得できてしまう。歴史や文化の見方に、影響を与えてくる体験でした。
(40代男性)
第48回(2024年)私の批評
作品名 | 私の批評 |
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著者 | 町屋良平 |
掲載雑誌 | 新潮 2024年6月号掲載 |
読んだ感想
作者が「私」を描くたび、その「私」から少しずつ離れていく感覚が胸に残りました。まるで永遠の反抗期のように、自分と向き合いながら逃げ続ける姿が切なくて、それでも小説として書き続けることで、「私」を見つけにいく道が見えた気がします。
(30代女性)
第47回(2023年)反対方向行き
作品名 | 反対方向行き |
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著者 | 滝口悠生 |
出版社 | 新潮2023年6月号掲載 |
読んだ感想
宇都宮へ行こうとして反対方向の小田原行きに乗ってしまったなつめ。しかし、その“間違い”のおかげで亡き祖父や祖母、家族の記憶がふと蘇ってくる場面に、思わず心が震えます。間違いって、ただ嫌なことじゃなく、自分を見つめ直すきっかけになるんだ──そんな優しい気づきをくれる作品でした。
(20代女性)
第46回(2022年)旅のない
作品名 | 旅のない |
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著者 | 上田岳弘 |
出版社 | 新潮2022年6月号掲載 |
読んだ感想
この本には「悪口」「つくつく法師」「ボーイズ」「旅のない」の4作品が収録されています。そのどれもが、コロナ禍のぼんやりした不安や、日々の息苦しさをそっと取り出してくれるようで、読んだあと、自分の中にずっと居座っていたモヤモヤがふと見えた気がしました。まるで、昔会ったような誰かのことを思い出すような静かな読書でした。
(20代女性)
タイトル作品「旅のない」は、家には帰っていても、心のどこかで「ここじゃない」と感じ続ける人の話。映画という形にしても届かない違和感を抱えながら生きるその姿には、どこか自分にもわかる気がして、じんわり胸に染みました。「旅=自分を形づくる思いがあって、そこに帰れること」と語る言葉にも、深くハッとさせられました。
(30代男性)
第45回(2021年)マジックミラー
作品名 | マジックミラー |
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著者 | 千葉雅也 |
出版社 | ▶新潮2021年6月号掲載 ▶『オーバーヒート』に併録 |
読んだ感想
物語は、ある“ハッテン場”の入口に立つところから始まります。主人公はそこで、かつて誓った「最高の体を覚えておこう」という言葉を思い出します。「いつか誰にも相手にされなくなる日がくる」という切なさを、自分の体を通じて受け止めようとするその描写には、心がきゅっとなりました。自分の中の消えていく瞬間を、大切に思い出す勇気をくれる作品でした。
(50代女性)
物語を読み進めると、ハッテン場で向けられる「まなざし」――他人を値踏みする視線――がずっと描かれています。それに応じて変わっていく主人公の姿を見て、自分も知らずに他人の目を気にしていないだろうかとハッとしました。言葉のない世界で、視線がすべてを支配する瞬間を体感できる作品です。
(40代男性)
【歴代】川端康成文学賞・受賞作の一覧|平成以前の受賞分

川端康成文学賞・受賞作の平成以前受賞分の作品を紹介します。
受賞回(年) | 受賞作 | 著者 |
---|---|---|
第44回(2018年) | こことよそ | 保坂和志 |
第43回(2017年) | 文字渦 | 円城塔 |
第42回(2016年) | 生鮮てるてる坊主 | 山田詠美 |
第41回(2015年) | レールの向こう | 大城立裕 |
第40回(2014年) | すっぽん心中 | 戌井昭人 |
第39回(2013年) | 給水塔と亀 | 津村記久子 |
第38回(2012年) | 犬とハモニカ | 江國香織 |
第37回(2011年) | 異郷 | 津村節子 |
第36回(2010年) | トモスイ | 高樹のぶ子 |
第35回(2009年) | かけら | 青山七恵 |
第34回(2008年) | 海松(ミル) | 稲葉真弓 |
第34回(2008年) | 蛹 | 田中慎弥 |
第33回(2007年) | タタド | 小池昌代 |
第32回(2006年) | ロック母 | 角田光代 |
第31回(2005年) | 枯葉の中の青い炎 | 辻原登 |
第30回(2004年) | 袋小路の男 | 絲山秋子 |
第29回(2003年) | スタンス・ドット | 堀江敏幸 |
第29回(2003年) | 吾妹子哀し | 青山光二 |
第28回(2002年) | 半所有者 | 河野多惠子 |
第28回(2002年) | 権現の踊り子 | 町田康 |
第27回(2001年) | 武蔵丸 | 車谷長吉 |
第26回(2000年) | 雨のち雨? | 岩阪恵子 |
第26回(2000年) | 魂込め(まぶいぐみ) | 目取真俊 |
第25回(1998年) | 望潮 | 村田喜代子 |
第24回(1997年) | 台所 | 坂上弘 |
第24回(1997年) | 「アボジ」を踏む | 小田実 |
第23回(1996年) | 赤い満月 | 大庭みな子 |
第22回(1995年) | みのむし | 三浦哲郎 |
第21回(1994年) | セミの追憶 | 古山高麗雄 |
第20回(1993年) | 犬(影について・その一) | 司修 |
第19回(1992年) | お供え | 吉田知子 |
第18回(1991年) | 伯父の墓地 | 安岡章太郎 |
第17回(1990年) | じねんじょ | 三浦哲郎 |
第16回(1989年) | 海にゆらぐ糸 | 大庭みな子 |
第16回(1989年) | ヨッパ谷への降下 | 筒井康隆 |
第15回(1988年) | 祝婚 | 上田三四二 |
第15回(1988年) | 樹影譚 | 丸谷才一 |
第14回(1987年) | 中山坂 | 古井由吉 |
第14回(1987年) | 海道東征 | 阪田寛夫 |
第13回(1986年) | 逸民 | 小川国夫 |
第12回(1985年) | 恋う | 高橋たか子 |
第12回(1985年) | 辻火 | 田久保英夫 |
第11回(1984年) | 三界の家 | 林京子 |
第11回(1984年) | 河馬に噛まれる | 大江健三郎 |
第10回(1983年) | 湾内の入江で | 島尾敏雄 |
第10回(1983年) | 黙市 | 津島佑子 |
第9回(1982年) | 百色川 | 武大 |
第8回(1981年) | 兵隊宿 | 竹西寛子 |
第7回(1980年) | なぎの葉考 | 野口冨士男 |
第6回(1979年) | 玉、砕ける | 開高健 |
第5回(1978年) | 雪女 | 和田芳恵 |
第4回(1977年) | 寺泊 | 水上勉 |
第4回(1977年) | 立切れ | 富岡多恵子 |
第3回(1976年) | 時に佇つ(十一) | 佐多稲子 |
第2回(1975年) | 秋 | 永井龍男 |
第1回(1974年) | ブロンズの首 | 上林暁 |
まとめ:【歴代】川端康成文学賞・受賞作の一覧で読みたい作品を見つけよう

歴代川端康成文学賞・受賞作品を紹介してきました。
興味のある本があったら、ぜひ手にとって読んでみてくださいね。
無料で聴く方法
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Step2:アプリをダウンロードして聴く
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