「本屋が選ぶ時代小説大賞の歴代作品を全部チェックしたい!」
「一覧表でまとめている記事はないのかな?」
と思っている人も多いのではないでしょうか。
この記事では、歴代の本屋が選ぶ時代小説大賞受賞作品をすべて紹介します。
先に、一覧表を見たい方は、以下をタップしてご覧ください↓
歴代の本屋が選ぶ時代小説大賞・受賞作品一覧(タップ)
受賞回(年) | 受賞作 | 受賞者 |
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第14回(2024年) | 佐渡絢爛 | 赤神諒 |
第13回(2023年) | まいまいつぶろ | 村木嵐 |
第12回(2022年) | 孤剣の涯て | 木下昌輝 |
第11回(2021年) | 高瀬庄左衛門御留書 | 砂原浩太朗 |
第10回(2020年) | 商う狼 江戸商人 杉本茂十郎 | 永井紗耶子 |
第9回(2019年) | 熱源 | 川越宗一 |
第8回(2018年) | 葵の残葉 | 奥山景布子 |
第7回(2017年) | 会津執権の栄誉 | 佐藤巖太郎 |
第6回(2016年) | 室町無頼 | 垣根涼介 |
第5回(2015年) | もののふ莫迦 | 中路啓太 |
第4回(2014年) | 異国合戦 蒙古襲来異聞 | 岩井三四二 |
第3回(2013年) | 恋歌 | 朝井まかて |
第2回(2012年) | 満つる月の如し 仏師・定朝 | 澤田瞳子 |
第1回(2011年) | 黒南風の海 加藤清正「文禄・慶長の役」異聞 | 伊東潤 |
本屋が選ぶ時代小説大賞は、文藝春秋の月刊誌『オール讀物』編集部が主催し、2011年に創設された時代小説の賞です。
対象は直近1年に刊行された時代小説で、まず文芸評論家が候補作を選び、その後に書店員(店長クラスなど)で構成される選考委員が「いちばん売りたい時代小説」という視点で大賞を決定します。
結果は毎年『オール讀物』で発表され、近年は年末(11・12月号や特集)で受賞作が紹介されます。
【歴代】本屋が選ぶ時代小説大賞・受賞作の一覧|令和受賞分

まずは、歴代本屋が選ぶ時代小説大賞・令和受賞分を紹介します。
本屋が選ぶ時代小説大賞の令和の受賞作一覧はこちら↓
受賞回(年) | 作品名・受賞者 | \無料体験で0円/ オーディブル対象 |
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第14回(2024年) | 佐渡絢爛 (赤神諒) | – |
第13回(2023年) | まいまいつぶろ (村木嵐) | 0円で聴ける!! |
第12回(2022年) | 孤剣の涯て (木下昌輝) | – |
第11回(2021年) | 高瀬庄左衛門御留書 (砂原浩太朗) | 0円で聴ける!! |
第10回(2020年) | 商う狼 江戸商人 杉本茂十郎 (永井紗耶子) | – |
第9回(2019年) | 熱源 (川越宗一) | 0円で聴ける!! |
第14回(2024年)佐渡絢爛
作品名 | 佐渡絢爛 |
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著者 | 赤神諒 |
出版社 | 徳間書店 |
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祝!W受賞
第14回本屋が選ぶ時代小説大賞
第13回日本歴史時代作家協会賞作品賞
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時は元禄。金銀産出の激減に苦しむ佐渡で、立て続けに怪事件が起こった。
御金蔵(おかねぐら)から消えた千両箱、三六名が命を落とした落盤事故、
能舞台で磔(はりつけ)にされた斬死体、割戸から吊り下げられた遺体…。
いずれの事件現場にも血まみれの能面「大癋見(おおべしみ)」が残されていた。
振矩師(ふりがねし)の静野与右衛門は、奉行から広間役(ひろまやく)の間瀬吉太夫の助手として、
事件の真相解明を命ぜられる。
吉太夫に反発しながら、調べを進めるうち、その才覚と人物、謎めいた過去に強く惹かれてゆくがーー。
佐渡金銀山に隠された恐るべき秘密とは?!
能面の謎を解いたとき、天下を揺るがす驚愕の真相が明らかになる!
新潟日報連載時でも好評だった。連載終了した後、12月15日の紙面に読者から、「日々連載小説から元気をもらっていたという投稿が掲載された。現地の酒造元・尾畑酒造から、本作に出てくる日本酒と同じ名前の「旅烏」という純米無濾過原酒「旅烏」が発売されるなど、佐渡でも、小説とのコラボで、盛り上がっている。
2023年3月28日より、11月22日まで新潟日報に連載。毎日の挿絵は地元の美術系学校の生徒が担い、日々、興味深いイラストが掲載。連載時、現地の酒造元・尾畑酒造から、本作に出てくる日本酒と同じ名前の「旅烏」という純米無濾過原酒「旅烏」が発売されるなど、新潟、佐渡でも盛り上がっている。
読んだ感想
金銀山が衰退し、佐渡で次々に起きる奇妙な事件の現場には、いつも血まみれの能面「大癋見(おおべしみ)」が残されていました。これはただの歴史の話ではなく、まるで能面が「何かを語りかけている」ようでゾクッとしました。事件を追う中で「真実」と「伝説」の境を越えていく感覚が、この物語のワクワクどころです。
(30代男性)
佐渡金銀山はただの舞台ではなく、地域の誇りであり再生の希望でした。奮闘する人々の姿や地域とともに創られた物語という背景が胸に迫ります。「故郷を元気にしたい」という作者の思いも伝わってきて、自分も地元や身近な街の未来を考えたくなるような力が感じられました。
(30代女性)
第13回(2023年)まいまいつぶろ
口がまわらず、誰にも言葉が届かない。歩いた後には尿を引きずった跡が残るため、まいまいつぶろと呼ばれ、蔑まれた第九代将軍・徳川家重。常に側に控えるのは、ただ一人、彼の言葉を解する何の後ろ盾もない小姓・兵庫だった。「もう一度生まれても、私はこの身体でよい。そなたに会えるのならば」――。二人の絆を描く、落涙必至の傑作歴史小説。
読んだ感想
徳川家重は話すのも難しく、誰にも言葉が伝わらない――周りから“まいまいつぶろ(カタツムリ)”と揶揄される存在です。でも、その家重の言葉を理解してくれるのは、小姓・忠光ただ一人。二人の信頼関係が、言葉を超えた深さで描かれていて、読後には「本当に心の通じる人がいれば、どんな障害も乗り越えられる」と強く思いました。
(30代女性)
歴史の教科書で「家重=暗愚」として教えられてきたけれど、この小説を読むと、その見方が一変します。「本当に暗愚だったのか?」と自らに問う物語が、家重の真の知恵や深謀遠慮を浮き彫りにしてくれたように思います。歴史を客観や偏見で見るのではなく、人間として深く考えさせてくれる一冊でした。
(40代男性)
第12回(2022年)孤剣の涯て
満場一致で第12回本屋が選ぶ時代小説大賞を受賞!
徳川家康にかけられた「五霊鬼の呪い」。
どんでん返しの連続!
謎の呪詛者の正体を宮本武蔵が追う──!大坂の陣前夜、天下統一を果たした家康を呪詛した「呪い首」が発見される。
呪いをかけた者を突き止め、生け捕りにする依頼を受けた武蔵。
太平の世も近づき、己の剣はもはや時代遅れになったことを痛感し、
依頼を拒んだ武蔵だったが、
たった一人、自分を一途に慕っていた弟子が呪詛者に惨殺されたことを知る……。乱世が終焉を告げる中、滅びゆく者たちの最後の戦いが始まる。
血湧き肉躍るエンターテインメントにして、読む者の心を震わせる傑作。五霊鬼の呪いの言い伝えとは──
一、諱(いみな)を刻まれた者は二年のうちに呪い殺される。
二、呪いを解くには、妖かし刀で呪詛者を殺さねばならない。
三、妖かし刀を破壊すると、破壊した者と呪詛者の九族が死に絶える。
読んだ感想
武蔵が「呪い首」に隠された謎を追う姿は、まるで推理小説のようなスリル満点。どんでん返しが七転八転し、先の展開が全く読めませんでした。まるで謎の渦に引き込まれるような読書体験で、気づいたら一気読み。戦国時代の生々しさと“呪い”という超常の要素が混ざった、エンタメとしての面白さが光っていました。
(40代女性)
かつての無敵の武蔵も、太平の時代では自分の剣が時代遅れに思えていた。しかし、大切な弟子の死をきっかけに、もう一度剣と向き合う姿には胸が熱くなります。剣とはただの武器ではなく、思いと生き様を映し出す鏡なんだと感じさせてくれました。
(30代男性)
第11回(2021年)高瀬庄左衛門御留書
第165回直木賞候補作、第34回山本周五郎賞候補作。「本の雑誌」2021年上半期ベスト10で第1位!
第9階野村胡堂文学賞、第15回舟橋聖一文学賞、第11回「本屋が選ぶ時代小説大賞」をそれぞれ受賞。
美しく生きるとは、誇りを持ち続けるとは何かを問う、正統派時代小説。神山藩で、郡方を務める高瀬庄左衛門。50歳を前にして妻を亡くし、
さらに息子をも事故で失い、ただ倹しく老いてゆく身。残された嫁の志穂とともに、手慰みに絵を描きながら、
寂寥と悔恨の中に生きていた。しかしゆっくりと確実に、藩の政争の嵐が庄左衛門を襲う。
読んだ感想
主人公・庄左衛門は、妻や息子を次々に失い、隠居同然の静かな日々を送っていました。でも、ある事件に巻き込まれることで、まるで推理小説のような展開へ――ミステリー要素がほどよく効いていて、ページをめくる手が止まりませんでした。
(20代女性)
庄左衛門は「選んだ以外の生き方があったとは思わぬことだ」と言える、芯のある人物です。どんな困難に見舞われても、妥協せずに美しい生き方を選び続ける姿に、まっすぐに心を引かれました。本当に「正しく美しく生きる」ってどういうことなのか、自分の生き方を考えさせられる一冊でした
(30代男性)
第10回(2020年)商う狼 江戸商人 杉本茂十郎
作品名 | 商う狼 江戸商人 杉本茂十郎 |
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著者 | 永井紗耶子 |
出版社 | 新潮社 |
新時代の女流による、3冠の傑作!
[第40回新田次郎賞、第10回本屋が選ぶ時代小説大賞、第3回細谷正充賞]。
江戸の経済もまた、旧世代の慣習と既得権益に縛られていた。ただでさえ、「士農工商」のなかで商人は身分が低く位置付けられ、理不尽な制度にもノーと言えなかった。
そんななか、きわめて大胆不敵に旧秩序と侍に抗った男がいた。
その名は杉本茂十郎。人呼んで、「毛充狼」。
彼は言った――
江戸の金の流れを握る。それはお上を動かす力になる――。
甲斐の農家から出て江戸で名を挙げた茂十郎は、永代橋の崩落事故で妻子を失ってしまう。
だが悲嘆の中でも江戸経済の流れを見つめ、商人の枠を超えた驚きの発想で再起した。
大胆な資金集め、流通の刷新。全ては江戸の繁栄のために――。既存の秩序に牙を剝き、「狼」と恐れられながらも、私腹を肥やすことがなかった男。
江戸の弥栄しか頭におかず、江戸経済を舞台に、力強く駆け抜けた実在の経済人杉本茂十郎。
知られざる改革者であり、謎の経済人ともいえる男を描く。新しい読みごたえの時代小説! 新田次郎賞受賞。
読んだ感想
主人公・杉本茂十郎が、永代橋の崩落という悲劇をきっかけに江戸の流通を改革しようと奮闘する姿には胸を打たれます。「金は刀より強いんです」という言葉が象徴するように、彼のやり方は時に暴力よりも迫力がある。金を使って人々を救おうとする姿には、現代に通じる覚悟と熱さを感じました。
(50代女性)
貧しい農家の出身から江戸で商人として頭角を現す茂十郎の人生は、まさに成り上がりサクセス。けれど彼にとって商売は自己実現の手段であり、家族への想いであり、正義のようでもあります。「狼」と恐れられたその一途さに、自分の中のがんばる理由を見つけたような気になります。
(30代男性)
第9回(2019年)熱源
樺太(サハリン)で生まれたアイヌ、ヤヨマネクフ。開拓使たちに故郷を奪われ、集団移住を強いられたのち、天然痘やコレラの流行で妻や多くの友人たちを亡くした彼は、やがて山辺安之助と名前を変え、ふたたび樺太に戻ることを志す。
一方、ブロニスワフ・ピウスツキは、リトアニアに生まれた。ロシアの強烈な同化政策により母語であるポーランド語を話すことも許されなかった彼は、皇帝の暗殺計画に巻き込まれ、苦役囚として樺太に送られる。
日本人にされそうになったアイヌと、ロシア人にされそうになったポーランド人。
文明を押し付けられ、それによってアイデンティティを揺るがされた経験を持つ二人が、樺太で出会い、自らが守り継ぎたいものの正体に辿り着く。樺太の厳しい風土やアイヌの風俗が鮮やかに描き出され、
国家や民族、思想を超え、人と人が共に生きる姿が示される。
金田一京助がその半生を「あいぬ物語」としてまとめた山辺安之助の生涯を軸に描かれた、
読者の心に「熱」を残さずにはおかない書き下ろし歴史大作。
読んだ感想
この物語では、樺太(サハリン)という寒い土地で、アイヌの人たちや波蘭の民族学者たちが、自分たちの文化や命を守る“熱意(熱源)”をもとに生き抜いています。その姿に、自分も何かを思い切って守りたい、自分らしく生きたいという気持ちがわきました。歴史の中にある“人が燃える心”を真っ直ぐに受け取れた気がします。
(30代男性)
とても厳しい時代背景のなかで、支配や差別の中でも互いに助け合う姿が描かれています。文明や国家に振り回される人たちが、それでも人として誠実に行動する場面に、心から温かさをもらいました。人と人が手をつなぐことのすごさ、とても胸に残ります。
(30代女性)
【歴代】本屋が選ぶ時代小説大賞・受賞作の一覧|平成以前の受賞分

本屋が選ぶ時代小説大賞・受賞作の平成以前受賞分の作品を紹介します。
受賞回(年) | 受賞作 | 受賞者 |
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第8回(2018年) | 葵の残葉 | 奥山景布子 |
第7回(2017年) | 会津執権の栄誉 | 佐藤巖太郎 |
第6回(2016年) | 室町無頼 | 垣根涼介 |
第5回(2015年) | もののふ莫迦 | 中路啓太 |
第4回(2014年) | 異国合戦 蒙古襲来異聞 | 岩井三四二 |
第3回(2013年) | 恋歌 | 朝井まかて |
第2回(2012年) | 満つる月の如し 仏師・定朝 | 澤田瞳子 |
第1回(2011年) | 黒南風の海「文禄・慶長の役」異聞 | 伊東潤 |
まとめ:【歴代】本屋が選ぶ時代小説大賞・受賞作の一覧で読みたい作品を見つけよう

歴代本屋が選ぶ時代小説大賞・受賞作品を紹介してきました。
興味のある本があったら、ぜひ手にとって読んでみてくださいね。
無料で聴く方法
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Step2:アプリをダウンロードして聴く
続いて、スマホにアプリをダウンロードして、好きな本を聴いてみましょう。
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あとは、好きな作品を探して聴くだけです!

よいオーディブル体験を〜