「角川春樹小説賞受賞作の歴代作品を全部チェックしたい!」
「一覧表でまとめている記事はないのかな?」
と思っている人も多いのではないでしょうか。
この記事では、歴代の角川春樹小説賞受賞作品をすべて紹介します。
先に、一覧表を見たい方は、以下をタップしてご覧ください↓
歴代の角川春樹小説賞・受賞作品一覧(タップ)
受賞回(年) | 受賞作 | 受賞者 |
---|---|---|
第17回(2025年) | 砂上の王国 | 坂井のどか |
第16回(2024年) | あの日の風を描く | 愛野 史香 |
第15回(2023年) | 奥州狼狩奉行始末 | 東圭一 |
第14回(2022年) | 写楽女 | 森明日香 |
第13回(2021年) | 駆ける 少年騎馬遊撃隊 | 稲田幸久 |
第12回(2020年) | 質草女房 | 渋谷雅一 |
第11回(2019年) | ブラックシープ・キーパー | 柿本みづほ |
第10回(2018年) | 童の神 | 今村翔吾 |
第9回(2017年) | 乱世をゆけ 織田の徒花、滝川一益 | 佐々木功 |
第8回(2016年) | 横濱つんてんらいら | 橘沙羅 |
第7回(2015年) | シンデレラの告白 | 櫻部由美子 |
第7回(2015年) | 明治剣狼伝―西郷暗殺指令 | 新美健 |
第6回(2014年) | 私が愛したサムライの娘 | 鳴神響一 |
第5回(2013年) | 晩夏光 | 池田久輝 |
第4回(2012年) | 妖国の剣士 | 知野みさき |
第3回(2011年) | 新小岩パラダイス | 又井健太 |
第2回(2000年) | 血路―南稜 七ツ家秘録 | 長谷川卓 |
第1回(1999年) | ひらめきの風 黎明篇 | 辻昌利 |
第1回(1999年) | 義元謀殺 | 鈴木英治 |
角川春樹小説賞はジャンル不問で新人作家に開かれた、出版直結型の小説賞です。
角川春樹小説賞は、角川春樹事務所が主催する公募文学賞で、1996年に創設されました。
対象はプロ・アマを問わず未発表の長編小説で、ジャンルに制限はなく、純文学からエンタメ小説、恋愛やミステリーまで幅広い作品が応募可能です。受賞作は角川春樹事務所から刊行され、作家デビューの大きなチャンスとなるのが特徴です。
新人発掘を目的とするため「登竜門的な賞」と位置づけられ、多くの応募者を集めています。応募作は一次・二次選考を経て最終候補が絞られ、選考委員によって受賞作が決定されます。
受賞者はデビュー後も角川春樹事務所から継続的に作品を発表するケースが多く、エンターテインメント性と読者を惹きつける力を持つ作家の登用に力を入れている点が特徴です。
【歴代】角川春樹小説賞・受賞作の一覧|令和受賞分

まずは、歴代角川春樹小説賞・令和受賞分を紹介します。
令和の受賞作一覧はこちら↓角川春樹小説賞令和の受賞作一覧はこちら↓
受賞回(年) | 作品名・受賞者 | \無料体験で0円/ オーディブル対象 |
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第17回(2025年) | 砂上の王国 (坂井のどか) | – |
第16回(2024年) | あの日の風を描く (愛野 史香) | – |
第15回(2023年) | 奥州狼狩奉行始末 (東圭一) | – |
第14回(2022年) | 写楽女 (森明日香) | – |
第13回(2021年) | 駆ける 少年騎馬遊撃隊 (稲田幸久) | – |
第12回(2020年) | 質草女房 (渋谷 雅一) | – |
第11回(2019年) | ブラックシープ・キーパー (柿本みづほ) | – |
第17回(2025年)砂上の王国
第23回角川春樹小説賞は『砂上の王国(坂井のどか)』が受賞しました。
書籍は2025年10月14日に角川春樹事務所から刊行予定です。
出版されるのが楽しみですね。
第16回(2024年)あの日の風を描く
2024年、第15回角川春樹小説賞は、『あの日の風を描く(愛野 史香)』が受賞しました。
(受賞時の作品名と著者名は『真令和復元図(桜田光)』)
京都市にある美大の油画科を休学中の稲葉真は、従兄の稲葉凛太郎の声がけで狩野探幽の血縁であり、父が狩野派を破門された清原雪信の娘・平野雪香が描いた襖絵の復元模写制作を手伝うことになった。
チームメンバーは修士二年・土師俊介と修士一年・蔡麗華。
襖絵は、十二面の花鳥図だが、現存するのは九面と切り貼りされた一部のみ。
果たして三人は、復元模写を完成させることができるのか?
創作することの苦悩と幸福を濃やかに描き切った感動長篇
読んだ感想
主人公が襖絵の復元を通して、少しずつ前を向いていく姿が印象的でした。大きな事件があるわけではないけれど、静かに心が温かくなる物語です。読み終わったあと、穏やかな気持ちになれました。
(20代男性)
日本画の修復の場面がとてもリアルで、知らない世界をのぞいているようで面白かったです。専門的な部分がありながらも、主人公の成長がきちんと描かれていて、最後まで引き込まれました。
(30代女性)
第15回(2023年)奥州狼狩奉行始末
江戸時代、馬産が盛んな地域にとって、狼害は由々しき問題だった。
そのため、奥州には狼を狩る役・狼狩奉行が存在した。
その狼狩奉行に就くよう藩から命じられた、岩泉亮介。
父が三年前に非業の死を遂げ、家督を継いだ兄も病で臥せっている。
家のため、命を受けた亮介だったが、狼の群れは「黒絞り」という頭目に率いられ、かつてないほど凶悪になっているという。
だがその「黒絞り」を追う内に、父の死の真相、藩の不正にまで繋がり……。
北方謙三・今野敏・今村翔吾・角川春樹、選考委員満場一致の第十五回角川春樹小説賞受賞作。
読んだ感想
巨大な狼「黒絞り」と向き合う主人公・亮介の姿に、背中を押されるような読後感。狩りの対象としてだけでなく、一種の“畏敬”を抱かせる狼が、単なる敵以上の存在として描かれています。自然の厳しさや共生についても考えさせられる、小さくも深い物語でした。
(30代女性)
父の死の真相、藩の不正の影、そして狼討伐。亮介が引き受けた“狼狩奉行”という生々しい役割が、物語にミステリーの要素を与えていて、引き込まれました。ミステリーとしても満足できるし、謎が解き明かされる爽快感もたっぷりあります。
(40代男性)
第14回(2022年)写楽女
寛政六年(一七九四)の春。日本橋通油町にある地本問屋の「耕書堂」は錦絵を求める客で賑わっていた。
女中として働くお駒はそんな店の様子を誇らしく思いながら、買い物に出ようとしたとき、店の中に入って行く一人の男を見かける。
その男は、写楽と名付けられた新しい絵師だった。
五月興行が始まると同時に、「耕書堂」の店頭に写楽の役者絵が並ぶと、江戸の町に衝撃が走った。それは、今まで誰も見たことのない役者絵だった。
賛否入り混じる評判の中、店主の蔦屋重三郎に呼ばれたお駒は、次の興行で出す写楽の絵を手伝ってほしいと言われ――。
読んだ感想
写楽という謎に満ちた絵師を側で支えたのがお駒という女性だったなんて、知らなかった視点に驚きました。女中として目立たない存在なのに、作品の裏側には彼女なしでは語れない“思いやり”と“静かな強さ”がありました。そんな彼女の視線だからこそ、写楽の影がより深く鮮やかに見えた気がします。
(40代女性)
写楽に限らず、葛飾北斎や周囲の人たちも脇役として描かれているのが心地よかったです。「天才は一人で完成するんじゃない」と感じさせられました。お駒の静かな人生の選択—女性としての誇りや働く喜び—が、優しくも力強い響きを持っていたのが印象的でした。
(50代男性)
第13回(2021年)駆ける 少年騎馬遊撃隊
作品名 | 駆ける 少年騎馬遊撃隊 |
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著者 | 稲田幸久 |
出版社 | 角川春樹事務所 |
盗賊に村を襲われ、家族も友人も殺され、天涯孤独となった少年・小六。だがその馬術を見出され、彼は吉川元春の軍の中で騎馬隊員として頭角を現していく。一方、毛利に滅ぼされた尼子再興を誓う猛将・山中幸盛(鹿之助)。彼もまた、戦火で友人と愛する人を失い、毛利への復讐に燃えていた。共に戦という理不尽から立ち上がった二人。その譲れぬ思いが、戦場でぶつかる――! 第13回角川春樹小説賞受賞作、選考委員満場一致の感動歴史エンターテインメント!
読んだ感想
吉川軍の小六も、尼子再興を誓う山中幸盛も、どちらの譲れぬ想いも熱く描かれています。誰の立場にも共感できる“対立しながらも尊重し合える構成”が印象的で、歴史の渦中に迷い込んだような読後感でした。登場人物たちの魅力が作品全体に深みを与えています。
(50代女性)
馬術の才を見出された少年・小六が騎馬遊撃隊を率いて駆ける姿が、まさに疾走感そのもの。戦場の凄まじさとそこに青春をかける少年の熱情が、ページをめくる手を止めさせませんでした。時代小説初心者でもスイスイ読み進められる、文句なしのエンターテインメントでした。
(20代男性)
第12回(2020年)質草女房
作品名 | 質草女房 |
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著者 | 渋谷 雅一 |
出版社 | 角川春樹事務所 |
「夫は、必ず戻ってきます」彰義隊に入った夫に、戦いの前に手元に金が必要だと質屋に預けられた妻・けい。
彰義隊は新政府軍を前に敗走、男の行方もわからないが、けいはひたすら信じ、もう五月もの間待っている。
その質屋と昔から懇意だった貧乏浪人・柏木宗太郎は、手間賃を払う代わりに夫の捜索を頼まれ、動乱の江戸、そして逃亡先と考えられる会津へ。
その最中、新政府軍の参謀・速水興平と出会い、行を共にすることになるが……。
エンターテインメント性を高く評価された第十二回角川春樹小説賞受賞作。
読んだ感想
夫が彰義隊に行ってしまい、お金が必要で妻のけいが質屋に預けられるという設定が衝撃でした。でも、けいは「夫は必ず帰ってくる」と信じ続けるんです。その気持ちの強さに心が熱くなりました。歴史の中でも、人の想いは今と同じように大切だったんだなと感じました。
(50代女性)
浪人の宗太郎が夫の行方を探すために会津まで旅するんです。その道中で新政府軍の参謀・速水と出会って、一緒に進むことに。歴史の混乱の中で、本当にあの夫が生きているのか?最後には驚くようなどんでん返しもあって、わくわくしながら読み進めました。
(30代男性)
第11回(2019年)ブラックシープ・キーパー
作品名 | ブラックシープ・キーパー |
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著者 | 柿本みづほ |
出版社 | 角川春樹事務所 |
異能力を持つ元警察官の桐也は、2年前に姉が精神を病んでいく姿に耐えられず、自らの手で姉を撃ったトラウマに囚われていた。そんな自己嫌悪と孤独に苛まれる日常の中で、無垢なある少女に出会う。この日から、桐也は、生きるための小さな光を見つけていく。映画『レオン』と『ブレードランナー』へのオマージュを込めた、近未来の札幌を舞台に描く希望と再生の物語。選考委員が温かく応援!今野敏氏絶賛の第11回角川春樹小説賞受賞作。
読んだ感想
元警察官の主人公が、孤独と後悔に悩む毎日を送っている中で、“ヨウ”という少女と出会い、とても小さな光を見つける場面が印象的でした。未来の札幌という少し非現実的な舞台だけど、そこに流れる「人のぬくもり」はすごくリアルで、温かい気持ちになりました。
(30代女性)
特殊な能力を持った「羊飼い」と「羊」の関係や、“能力を使いすぎたら相手が壊れてしまう”というルールには、すごく緊張感がありました。能力バトルの面白さだけじゃなく、「人間らしくいること」を問いかけられている感じがして、自分の生き方について考えさせられました。
(30代男性)
【歴代】角川春樹小説賞・受賞作の一覧|平成以前の受賞分

角川春樹小説賞・受賞作の平成以前受賞分の作品を紹介します。
受賞回(年) | 受賞作 | 受賞者 |
---|---|---|
第10回(2018年) | 童の神 | 今村翔吾 |
第9回(2017年) | 乱世をゆけ 織田の徒花、滝川一益 | 佐々木功 |
第8回(2016年) | 横濱つんてんらいら | 橘沙羅 |
第7回(2015年) | シンデレラの告白 | 櫻部由美子 |
第7回(2015年) | 明治剣狼伝―西郷暗殺指令 | 新美健 |
第6回(2014年) | 私が愛したサムライの娘 | 鳴神響一 |
第5回(2013年) | 晩夏光 | 池田久輝 |
第4回(2012年) | 妖国の剣士 | 知野みさき |
第3回(2011年) | 新小岩パラダイス | 又井健太 |
第2回(2000年) | 血路―南稜 七ツ家秘録 | 長谷川卓 |
第1回(1999年) | ひらめきの風 黎明篇 | 辻昌利 |
第1回(1999年) | 義元謀殺 | 鈴木英治 |
まとめ:【歴代】角川春樹小説賞・受賞作の一覧で読みたい作品を見つけよう

歴代角川春樹小説賞・受賞作品を紹介してきました。
興味のある本があったら、ぜひ手にとって読んでみてくださいね。
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