芥川賞売上ランキング|売上部数で歴代おすすめ・最高傑作がわかる!?

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芥川賞売上ランキング|売上部数で歴代おすすめ・最高傑作がわかる!?

「芥川賞の中で一番売れた本ってなんなんだろう?」
「歴代の売上部数ランキングを知りたい!」

と思っている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、芥川賞を受賞した作品の歴代発行・売上部数ランキングを紹介します。

記事を読むことで、芥川賞の最高傑作がわかる(!?)かもしれませんよ。

今回のランキングは、2025年2月の地点でWebでリサーチして得られた情報を元に作成しました。
…が、ぶっちゃけると、売上部数は公表されていない本の方が多いです。
(Web上で見つかるのは、基本的に「映画化」「ドラマ化」された作品がほとんど)

そのため、すべての作品について調べられたわけではありません。
なので、「あぁ、まぁだいたいこんな感じね〜」という雰囲気ランキングだと思ってご覧ください。
(それでも、リサーチには本気出してます!!!)

タップできる目次

芥川賞売上ランキング|歴代の発行・売上部数TOP10

では、芥川賞の売上ラングTOP10を見ていきましょう。

1位:限りなく透明に近いブルー(367万部以上)

著:村上 龍
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芥川賞の売上ランキング1位は、第75回・1976年上半期に受賞した『限りなく透明に近いブルー』(村上龍)という結果になりました!

2015年の地点で累計367万を突破しています。

単行本だけで131万部(2005年)。文庫本を含めた累計発行部数では、史上1位となっております。

※Wikipedia『限りなく透明に近いブルー』より

記事執筆時(2025年)の10年前にこの記録なので、今ではさらに部数が増えていると予想できますね。

2位:火花(326万部以上)

著:又吉直樹
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芥川賞の売上ランキング2位は、第153回・2015年上半期に受賞した『火花』(又吉直樹)

2020年の地点で326万部を超えるベストセラーとなり、映画化・ドラマ化・海外版(韓国版・中国版・台湾版・ベトナム語版ほか)などと幅広く愛されている作品です。

※PR TIMES「又吉直樹 欧米圏デビュー 芥川賞『火花』イギリスで英語版刊行」より

累計売上部数では2位という結果になりましたが、単行本だけの発行部数だけで見ると「239万部(2015年)」となり、限りなく透明なブルーを抜いて芥川賞受賞作品中1位となります。

累計発行部数では「限りなく透明なブルー」、単行本発行部数では「火花」がそれぞれ1位ということですね。

3位:されどわれらが日々ーー(186万部以上)

著:柴田 翔
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芥川賞の売上ランキング3位は、第51回・1964上半期に受賞した『されどわれらが日々――』(柴田翔)

2006年の地点で、累計発行部数は186万部を突破しています。

※文藝・学術出版鳥影社「芥川作家・柴田翔の歩み」より

芥川賞候補作品としては長すぎるが、「他の候補作品にくらべて力量が抜群」と称賛され、芥川賞受賞に至りました。

当時の芥川賞売上ランキングNo.1の作品ですね。

4位:赤頭巾ちゃん気をつけて(160万部以上)

著:庄司薫
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芥川賞の売上ランキング4位は、第61回・1969上半期に受賞した『赤頭巾ちゃん気をつけて』(庄司薫)。

三島由紀夫たちに才能を認められて芥川賞を受賞したとのこと。

単行本と文庫本の総売上部数が160万を超えており、歴代4位の売上となりました。

※Wikipedia『庄司薫』より

5位:蹴りたい背中(159万部以上)

著:綿矢りさ
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芥川賞の売上ランキング5位は、第130回・2003下半期に受賞した『蹴りたい背中』(綿矢りさ)。

2023年の地点(記事)で、累計発行部数が150万部を超えています。

※CINRA「『芥川賞』受賞作執筆20年。綿矢りさがいま語る『蹴りたい背中』と、20年後の未来とは?」より

また、綿矢りささんは、芥川賞の最年少記録(19歳11ヶ月)という記録も保持しており、当時大きな話題となりました。(そのルックスから「文壇のアイドル」とも注目されました)

6位:コンビニ人間(102万部以上)

著:村田 沙耶香
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芥川賞の売上ランキング6位は、第155回・2016上半期に受賞した『コンビニ人間』(村田沙耶香)。

コンビニ人間は爆発的に売れて、世界各国に翻訳されました。

2020年9月の地点で、全世界累計発行部数は100万を超えています

※Wikipedia「コンビニ人間」より

コンビニ人間は、小説的な面白さも有していたことから、

  • 面白い作品が芥川賞を受賞することは稀
  • 歴代受賞作の中でもトップクラスの面白さ

と話題になりました。

7位:推し、燃ゆ(80万部以上)

著:宇佐見りん
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芥川賞の売上ランキング7位は、第164回・2020下半期に受賞した『推し、燃ゆ』(宇佐美りん)。

2023年7月の地点で、累計80万部を突破しています。

※PR TIMES「全世界で80万部突破!宇佐美りん『推し、燃ゆ』がついに文庫化!」より

世界15カ国以上で翻訳出版されています。

7位は『深い河』かも?

Webで検索をしていると、第61回・1969上半期に受賞した『深い河』(田久保英夫)が「累計売上部数90万部」という情報を目にすることがあります。

このことをくまなくリサーチしてみたのですが、どこを探しても「90万部」の元となるソースが見つからないのです…。

(通常なら「19◯◯年の地点で、90万部を突破!」という情報が見つかるのですが、それすらも見つからず)

考えられる原因は、

  • 紙媒体での発表があったものをWebに載せている(ソースの引用し忘れ)
  • 同年に受賞した「赤ずきんちゃん気をつけて」の発行部数との情報がごっちゃになっている

のどちらかだと思っています。

個人的には②の可能性が高いのではないのかな…と思っています。

というのも、Webサイト「直木賞のすべて」さんによると、『赤頭巾ちゃん気をつけて』の当時の発行部数が90万部となっています。

その情報を見た別のサイト運営者さんが、自身の記事に引用・記載する時に、『深い河』と『赤頭巾ちゃん気をつけて』のタイトル名を転記ミスしてしまったのではないか?と考えています。

今回は、情報源を見つけることができなかったため、『深い河』は売上ランキングからは除外させていただきました。

もし、90万部の情報元がわかりましたら、ランキングに挿入させていただきます!

8位:おらおらでひとりいぐも(68万部以上)

著:若竹千佐子
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芥川賞の売上ランキング8位は、第158回・2017下半期に受賞した『おらおらでひとりいぐも』(若竹千佐子)

2023年の地点で累計売上部数が68万部を超えました。

※Web河出「68万部の大ベストセラー『おらおらでひとりいぐも』から6年〜」より

若竹千佐子さんの63歳のデビュー作にして「芥川賞」「映画化」「ドイツ文学賞リベラトゥール賞受賞」という快挙を果たした大ベストセラー作品です。

9位:蛇にピアス(65万部以上)

著:金原ひとみ
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芥川賞の売上ランキング9位は、第130回・2003下半期に受賞した『蛇にピアス』(金原ひとみ)

2007年の地点で、65万部を突破しました。

※シネトゥデイ「20歳で芥川賞をとった金原ひとみ「蛇にピアス」を世界の蜷川が映像に!」より

世界105カ国で翻訳され、世界中で読まれています。

その後、吉高由里子さん主演で映画化もされ、大きく話題となりました。

また、『蛇にピアス(金原ひとみ)』が受賞された2003年は、歴代売上ランキング5位の『蹴りたい背中(綿矢りさ)』とのW受賞の年。

綿矢りささんは最年少受賞記録の1位、金原ひとみさんは最年少受賞記録の2位で、若い2人が芥川賞を受賞したことでとても盛り上がりました。

『蛇にピアス』と「蹴りたい背中』が掲載された文藝春秋は累計118万部超えで、歴代文藝春秋の中で1位の発行部数を記録&保持しています。

両作品を一緒に買って、読んだ人も多いのではないでしょうか。

2005年にはテレビドラマ化、2009年にはテレビアニメ化、2011年には連続ドラマ化されました。

10位:エーゲ海に捧ぐ(47万部以上)

現在絶版となっているため、中古販売のリンクを紹介しています

芥川賞の売上ランキング10位は、第77回・1977上半期に受賞した『エーゲ海に捧ぐ』(池田満寿夫)

1994年4月号の文學界にて、累計発行部数が47.5万部以上と発表されました。

※「直木賞のすべて」より

1979年には池田満寿夫さん自身の監督・脚本により、映画化されました。

芥川賞売上ランキング|歴代の発行・売上部数11〜20位

続いて、11位〜20位は一覧表で紹介します。

順位作品名著者/受賞年売上部数
11位日蝕平野啓一郎40万部以上
12位佐川君からの手紙唐十郎37万部以上
13位僕って何三田誠広33万部以上
14位妊娠カレンダー小川洋子31万部以上
15位月山森敦31万部以上
16位家族シネマ柳美里27万部以上
17位共喰い田中慎弥25万5000部以上
同率18位九月の空高橋三千綱24万部以上
同率18位ブエノスアイレス 午前零時藤沢周24万部以上
20位螢川宮本輝23万4500部以上

芥川賞売上ランキングからわかる歴代最高傑作は…

ということで、芥川賞の売上ランキングを見てきました。

リサーチできた中での歴代売上ランキング1位は『限りなく透明に近いブルー』という結果になりました。

でも、歴代最高傑作は人それぞれにあると思います。

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