「本屋大賞2022の歴代作品を全部チェックしたい!」
「一覧でまとめている記事はないのかな?」
と思っている人も多いのではないでしょうか。
この記事では、本屋大賞2022年(第19回)の結果を、部門ごとに、ノミネート作品も合わせて紹介します。
- 本屋大賞2022年の1位〜10位
- 翻訳小説部門1位〜3位
- 発掘部門
それでは見ていきましょう!
本屋大賞は、全国の書店員が“自分の店で一番おすすめしたい本”を投票で選ぶ賞です。
全国の新刊書店(オンライン書店含む)で働く書店員の“投票だけ”で決まる年間の書籍賞です。書店員が自ら読んで「面白い・薦めたい・店で売りたい」と思う本を選ぶ点が特徴です。
2004年に第1回が行われ、以後毎年実施されています。
選考は一次投票で上位10作をノミネートし、その全作を読了したうえで二次投票(ベスト3方式)で大賞を決定します。
運営は書店員有志による「本屋大賞実行委員会」。既刊本を掘り起こす発掘部門や、翻訳小説部門も併設されています。
本屋大賞2022年結果まとめ|ノミネート作品も紹介

まずは、本屋大賞2022年の1位(大賞)〜10位(ノミネート作品)までを紹介します。
先に結果一覧をお見せしますね↓
順位 | 作品名・受賞者 | \無料体験で0円/ オーディブル対象 |
---|---|---|
1位(大賞) | 同志少女よ、敵を撃て (逢坂冬馬) | 0円で聴く > |
2位 | 赤と青とエスキース (青山美智子) | 0円で聴く > |
3位 | スモールワールズ (一穂ミチ) | 0円で聴く > |
4位 | 正欲 (朝井リョウ) | 0円で聴く > |
5位 | 六人の嘘つきな大学生 (浅倉秋成) | 0円で聴く > |
6位 | 夜が明ける (西加奈子) | – |
7位 | 残月記 (小田雅久仁) | 0円で聴く > |
8位 | 硝子の塔の殺人 (知念実希人) | 0円で聴く > |
9位 | 黒牢城 (米澤穂信) | 0円で聴く > |
10位 | 星を掬う (町田そのこ) | – |
【大賞】1位:同志少女よ、敵を撃て
作品名 | 同志少女よ、敵を撃て |
---|---|
著者 | 逢坂冬馬 |
出版社 | 早川書房 |
【2022年本屋大賞受賞! 】
キノベス! 2022 第1位、2022年本屋大賞受賞、第166回直木賞候補作、第9回高校生直木賞受賞
テレビ、ラジオ、新聞、雑誌で続々紹介!
史上初、選考委員全員が5点満点をつけた、第11回アガサ・クリスティー賞大賞受賞作
独ソ戦が激化する1942年、モスクワ近郊の農村に暮らす少女セラフィマの日常は、突如として奪われた。急襲したドイツ軍によって、母親のエカチェリーナほか村人たちが惨殺されたのだ。自らも射殺される寸前、セラフィマは赤軍の女性兵士イリーナに救われる。「戦いたいか、死にたいか」――そう問われた彼女は、イリーナが教官を務める訓練学校で一流の狙撃兵になることを決意する。母を撃ったドイツ人狙撃手と、母の遺体を焼き払ったイリーナに復讐するために。同じ境遇で家族を喪い、戦うことを選んだ女性狙撃兵たちとともに訓練を重ねたセラフィマは、やがて独ソ戦の決定的な転換点となるスターリングラードの前線へと向かう。おびただしい死の果てに、彼女が目にした“真の敵”とは?
読んだ感想
モスクワ近郊で穏やかな日常を送っていたセラフィマの人生が、母の目の前での惨殺で一変し、復讐を胸に赤軍の女性狙撃兵となる決意をする展開にとても胸が締めつけられました。訓練の厳しさや戦友との絆、戦場の残酷さがリアルに描かれていて、ページをめくる手が止まりませんでした。
(30代男性)
本当に怖くてつらい描写もあるのに、それでも最後までセラフィマの生きざまを見届けたくなる、強烈な引力がありました。「戦いたいか、死にたいか」と干渉された瞬間から、彼女がどこまで成長し、何を“真の敵”と認識するようになるのか、その旅路に心を奪われました。
(20代女性)
2位:赤と青とエスキース
2022年本屋大賞第2位! 二度読み必至の感動作、待望の文庫化。 ◇STORY メルボルンに留学中の女子大生・レイは、現地に住む日系人・ブーと恋に落ちる。彼らは「期間限定の恋人」として付き合い始めるが……(「金魚とカワセミ」)。額縁工房に勤める空知は、仕事を淡々とこなす毎日に迷いを感じていた。そんな時、「エスキース」というタイトルの絵に出会い……(「東京タワーとアーツセンター」)。一枚の絵画をめぐる、五つの愛の物語。彼らの想いが繋がる時、奇跡のような真実が現れる――。著者新境地の傑作連作短編。
読んだ感想
1枚の絵「エスキース」を起点に、関わる人物たちの心の軌跡が30年以上続く短編で紡がれていく構成に、一気に引き込まれました。赤と青という対比的な色彩も象徴的で、人生の温度や感情のコントラストと重なります。優しく温かな連作ながら、最後に訪れるつながりの発見には静かな感動があり、二度読みたくなる力作でした。
(30代女性)
画家、職人、作家、そして家族…多彩な登場人物たちがたった1枚の絵を通じてリンクしていく物語に、「人生って誰かとちゃんとつながっているんだ」と感じました。嫌なキャラがいないのもこの作品の優しさの象徴で、読むと心が浄化されたような、日常の中の小さな奇跡に気づかされるような、温かな幸福感に包まれます。
(40代男性)
3位:スモールワールズ
2022年本屋大賞第3位
第43回吉川英治文学新人賞受賞!
共感と絶賛の声をあつめた宝物のような1冊。
夫婦、親子、姉弟、先輩と後輩、知り合うはずのなかった他人ーー書下ろし掌編を加えた、七つの「小さな世界」。生きてゆくなかで抱える小さな喜び、もどかしさ、苛立ち、諦めや希望を丹念に掬い集めて紡がれた物語が、読む者の心の揺らぎにも静かに寄り添ってゆく。吉川英治文学新人賞受賞、珠玉の短編集。
ままならない、けれど愛おしい
「小さな世界」たち。
読んだ感想
6編それぞれに魅力がある短編集で、いろんな人生の断片がちょっとずつ繋がっているような不思議な読後感が心地よかったです。特に「愛を適量」では、中年教師とトランスジェンダーの娘とのぎこちなさがリアルで、少しずつ“適度な距離”が築かれていく様子が胸にじわりと染みました。
(20代女性)
最初はギャグっぽくて軽い印象の「魔王の帰還」が、姉の抱える痛みと優しさを映し出す深みのある物語に変わる構成の妙に驚きました。「花うた」の手紙だけで紡ぐ物語も不思議な力があって、ギャップと多彩な語り口にグッと引き込まれる一冊でした。
(30代男性)
4位:正欲
第34回柴田錬三郎賞受賞!
2022年本屋大賞ノミネート!
「ダ・ヴィンチ」編集部が選ぶプラチナ本OF THE YEAR 2021選出!
これは共感を呼ぶ傑作か?
目を背けたくなる問題作か?
話題沸騰の衝撃作、ついに文庫化!!
生き延びるために
本当に大切なものとは、
何なのだろう。
小説家としても一人の人間と
しても、明らかに大きな
ターニングポイントとなる作品です。
――朝井リョウ
自分が想像できる”多様性”だけ礼賛して、秩序整えた気になって、
そりゃ気持ちいいよな。
息子が不登校になった検事・啓喜。
初めての恋に気づく女子大生・八重子。
ひとつの秘密を抱える契約社員・夏月。
ある人の事故死をきっかけに、それぞれの人生が重なり合う。
だがその繋がりは、”多様性を尊重する時代"にとって、ひどく不都合なものだった。
この世界で生きていくために、手を組みませんか。
読む前の自分には戻れない、気迫の長編小説
読んだ感想
「正しい欲」と「正しくない欲」の境界線を突きつけられ、心が揺さぶられます。自身の想像の外側にある人々の存在を受け入れる難しさと、自分が無意識に見下してきた価値観を問い直す衝撃の物語。読み終えたら、「普通であろうとすること」が、いかに傲慢だったか気づかされます。
(20代女性)
登場人物たちは皆、一般的な“多様性”の枠を超えた存在ばかり。その不可視な「欲」に真正面から向き合うことで、私たちが普段使っている言葉がいかに浅はかだったかを思い知ります。読む前の世界に戻れない、頭と心が同時にざわつく衝撃作でした。
(30代男性)
5位:六人の嘘つきな大学生
作品名 | 六人の嘘つきな大学生 |
---|---|
著者 | 浅倉秋成 |
出版社 | KADOKAWA |
映画化決定! 圧倒的共感を集めた青春ミステリが文庫化!
<<2022年本屋大賞ノミネート & ブランチBOOK大賞2021受賞 >>
■■各種ミステリランキングで話題沸騰中■■
『このミステリーがすごい! 2022年版』(宝島社)国内編8位
週刊文春ミステリーベスト10(週刊文春2021年12月9日号)国内部門6位
「ミステリが読みたい! 2022年版」(ハヤカワミステリマガジン2022年1月号)国内篇8位
『2022本格ミステリ・ベスト10』(原書房)国内ランキング4位成長著しいIT企業「スピラリンクス」が初めて行う新卒採用。最終選考に残った六人の就活生に与えられた課題は、一カ月後までにチームを作り上げ、ディスカッションをするというものだった。全員で内定を得るため、波多野祥吾は五人の学生と交流を深めていくが、本番直前に課題の変更が通達される。それは、「六人の中から一人の内定者を決める」こと。仲間だったはずの六人は、ひとつの席を奪い合うライバルになった。内定を賭けた議論が進む中、六通の封筒が発見される。個人名が書かれた封筒を空けると「●●は人殺し」だという告発文が入っていた。彼ら六人の嘘と罪とは。そして「犯人」の目的とは――。
読んだ感想
6人の大学生が、就活の最終選考で仲間だったのに急にライバルに。そのうえ「●●は人殺しだ」と書かれた怪しい封筒も出てくるんです! 読んでるこっちまで「誰を信じたらいいの?」ってドキドキ。事件の後の展開もハラハラで、「人の本当の顔って、意外と複雑なんだな」って思わせてくれます。
(40代女性)
就活中の大学生たちが仲間だったはずの“6人”になぜかライバルになり、さらには「人殺し」と書かれた封筒が見つかる――という導入にドキドキしました。伏線回収と心理戦の展開が本当に見事で、読後の満足感は圧倒的。まさに“青春×ミステリー”の傑作です。
(30代男性)
6位:夜が明ける
男ふたりの苛烈な生と友情。
著者5年ぶりの長編小説にして本屋大賞ノミネート作品、待望の文庫化!
15歳のとき、俺はアキに出会った。191センチの巨体で、フィンランドの異形の俳優にそっくりなアキと俺は、急速に親しくなった。やがてアキは演劇を志し、大学を卒業した俺はテレビ業界に就職した。親を亡くしても、仕事は過酷でも、若い俺たちは希望に満ち溢れていた。それなのに――。この夜は、本当に明けるのだろうか。苛烈すぎる時代に放り出された傷だらけの男二人、その友情と救済の物語。
読んだ感想
虐待や貧困、過重労働など、理不尽な現実に翻弄されながらも、「俺」とアキが懸命に生き続ける姿に、胸が張り裂けそうになります。ページをめくる手が止まらなかったのは、登場人物の苦しみがまるで自分のもののように感じられたから。夜に閉ざされていても、助けを求める声には光がある、そんな強いメッセージを感じた作品でした。
(30代男性)
「悪人も善人もない。人には美しい瞬間と醜い瞬間があるだけだ。」という一節が印象的。どんなに暗い夜でも、誰にでも美しく輝く瞬間があると教えてくれます。助けを求めることは恥ずかしいことじゃない、自分の苦しみも誰かのそれも“価値ある声”だと強く感じさせられた一冊です。
(30代女性)
7位:残月記
史上初の快挙!
本屋大賞ノミネート、吉川英治文学新人賞&日本SF大賞W受賞!2021年の刊行以来、20以上のメディアで紹介され、ロングセラーとなっている小田雅久仁の『残月記』。
吉川英治文学新人賞の選考委員も絶賛!【内容紹介】
ダークファンタジー×愛×ディストピア。全編「月」をモチーフにした、超弩級エンターテインメント!
計り知れぬ想像力が構築した三つの異世界。「そして月がふりかえる」
不遇な半生を送ってきた男がようやく手にした、家族というささやかな幸福。だが赤い満月のかかったある夜、男は突如として現実からはじき出される。「月景石」
早逝した叔母の形見である、月の風景が表面に浮かぶ石。生前、叔母は言った。石を枕の下に入れて眠ると月に行ける。でも、ものすごく「悪い夢」を見る、と。「残月記」
近未来の日本、人々を震撼させている感染症・月昂に冒された若者。カリスマ暴君の歪んだ願望に運命を翻弄されながら、抗い続けてゆく。愛する女のために。
読んだ感想
月をめぐる3つの異世界「そして月がふりかえる」「月景石」「残月記」、どれも読み終えたあとに現実が揺らぐような感覚になります。「残月記」では満月に異常な力を得る“月昂”という感染症と、それを利用する独裁政治の冷酷さが胸を抉ります。圧倒される想像力と、闘い続ける主人公の愛と覚悟が強烈に心に残りました。
(40代男性)
月が裏返ることで世界そのものが変わってしまう…その描写はホラーと哲学が交錯したようでした。「月景石」の異界へ誘う石の描写には、夢と現実の境界を超える怖さと美しさがあります。そして表題作では、感染症と差別、剣闘士という比喩が、現代への鋭い問いかけとして響きました。非現実が地続きに感じられる読後感がすごい。
(40代女性)
8位:硝子の塔の殺人
ミステリを愛するすべての人へ
当作の完成度は、一斉を風靡した
わが「新本格」時代のクライマックスであり、
フィナーレを感じさせる。今後このフィールドから、
これを超える作が現れることはないだろう。
島田荘司ああびっくりした、としか云いようがない。
これは僕の、多分に特権的な驚きでもあって、
そのぶん戸惑いも禁じえないのだが――。
ともあれ皆様、怪しい「館」にはご用心!
綾辻行人500ページ、一気読み!
知念実希人の新たな代表作誕生作家デビュー10年 実業之日本社創業125年 記念作品
雪深き森で、燦然と輝く、硝子の塔。
地上11階、地下1階、唯一無二の美しく巨大な尖塔だ。
ミステリを愛する大富豪の呼びかけで、
刑事、霊能力者、小説家、料理人など、
一癖も二癖もあるゲストたちが招かれた。
この館で次々と惨劇が起こる。
館の主人が毒殺され、
ダイニングでは火事が起き血塗れの遺体が。
さらに、血文字で記された十三年前の事件……。
謎を追うのは名探偵・碧月夜と医師・一条遊馬。
散りばめられた伏線、読者への挑戦状、
圧倒的リーダビリティ、そして、驚愕のラスト。
著者初の本格ミステリ長編、大本命!
読んだ感想
古典ミステリへのオマージュと“メタミステリ”的な構造が魅力。密室トリックはもちろん完備、でもそれ以上に「自分たちも物語の登場人物なのかも」と語りかけてくるような構成にゾクゾクしました。複数の殺人の裏にある真相は、期待以上の鮮やかさでした。
(30代男性)
雪深い森に立つ美しくも異様なガラスの塔——クローズドサークルの設計にワクワク。名探偵・碧月夜の華麗な推理と、詰め込まれた伏線の数々にページをめくる手が止まりませんでした。最後の衝撃の展開は、一度読んだら忘れられないミステリ体験です。
(40代女性)
9位:黒牢城
第166回直木賞受賞! ミステリ史に輝く金字塔
本能寺の変より四年前。織田信長に叛旗を翻し有岡城に立て籠った荒木村重は、城内で起こる難事件に翻弄されていた。このままでは城が落ちる。兵や民草の心に巣食う疑念を晴らすため、村重は土牢に捕らえた知将・黒田官兵衛に謎を解くよう求めるが――。
事件の裏には何が潜むのか。乱世を生きる果てに救いはあるか。城という巨大な密室で起きた四つの事件に対峙する、村重と官兵衛、二人の探偵の壮絶な推理戦が歴史を動かす。
読んだ感想
閉ざされた有岡城の“籠城ミステリ”。雪深い城内で、村重と囚われた黒田官兵衛が互いに思考を巡らせながら謎を解く構図が美しく、まさに“戦国×本格推理”の革新。歴史に詳しくなくてもまったく問題なく、推理も戦国の緊迫も同時に楽しめる、知的興奮が詰まった物語です。
(30代男性)
雪に閉じ込められたお城の中で、リーダーの村重と“敵”の軍師・官兵衛が力を合わせて謎を解く話です。戦国時代の人がどう考え、どう裏切られ、どう戦っていたかが伝わってきて、「歴史って意外とミステリーみたいで面白いかも」と思える一冊でした。難しそうに見えて、気づいたら夢中で読んでます!
(40代女性)
10位:星を掬う
手に掬い取れるものが、星のようにうつくしく輝きを放つものであればいい。
そのひとつに、わたしとの記憶もあったら、嬉しいな。千鶴が夫から逃げるために向かった「さざめきハイツ」には、かつて自分を捨てた母・聖子がいた。他の同居人は、家事を完璧に担う彩子と、聖子を理想の「母」と呼び慕う恵真。
「普通」の家族関係を築けなかった者たちの奇妙な共同生活は、途中、うまくいきかけたものの、聖子の病で終わりを告げ――。
すれ違う母と娘の感動長篇。
読んだ感想
千鶴がDVから逃れ、向かった先でかつて自分を捨てた母・聖子と再会することで始まる物語。母親の若年性認知症という過酷な現実を前に、二人の関係が少しずつ再生していく様子に、痛みと希望が胸に広がります。記憶という小さな「星」を掬い取るかのように、美しさと切なさが混ざる作品でした。
(40代男性)
DVから逃げ出した千鶴は、住む場所を探す途中で偶然、自分を捨てた母と再会します。しかし母は認知症を患っていて、過去のことをはっきりとは覚えていません。それでも一緒に暮らすうちに、少しずつ心の距離が縮まっていきます。記憶のひとつひとつを「星」にたとえる描写がとても美しく、胸にじんわりと響きました。
(30代女性)
本屋大賞2022年〈翻訳小説部門〉結果まとめ

本屋大賞2022年〈翻訳小説部門〉の結果を紹介します。
翻訳小説部門は、海外の小説を日本語に訳して出版した作品の中から選ばれる賞です。
まずは結果一覧をお見せしますね↓
順位 | 作品名 | \無料体験で0円/ オーディブル対象 |
---|---|---|
1位(大賞) | 三十の反撃 | 0円で聴く > |
2位 | 自由研究には向かない殺人 | – |
3位 | クララとお日さま | – |
翻訳小説部門1位:三十の反撃
作品名 | 三十の反撃 |
---|---|
著者 | ソン・ウォンピョン(著) 矢島暁子(訳) |
出版社 | 祥伝社 |
2022年本屋大賞翻訳小説部門第1位!
ベストセラー『アーモンド』の著者が放つ、すべての人に勇気をくれる傑作。『アーモンド』が人間という存在そのものへの問いかけだとすれば、『三十の反撃』は、どんな大人になるかという問いへの答えである。
ーーーソン・ウォンピョン1988年ソウルオリンピックの年に生まれ、三十歳になった非正規職員のキム・ジへ。
88年生まれに一番多い名前「ジヘ」と名付けられた彼女はその名の通り、平凡を絵に描いたような大人になっていく。
大企業の正社員を目指すジヘの前に現れたのは、同じ年の同僚ギュオク。
彼の提案する社会への小さな反撃を始めることになったジヘは、自信を見つめなおし、本当にしたかったことを考えるように。
そして、ついに「本当の自分」としての一歩を踏み出すことになるーー。
世の中という大きな壁と闘うすべての人に贈る、心温まるエール!第5回済州4・3平和文学賞受賞作品。
読んだ感想
主人公のジヘさんは、非正規雇用でインターンを延々と続ける30歳。社会の理不尽に翻弄されながらも、同世代の仲間たちとちょっとした「反撃」を開始します。正しくないことを、ただ「それはおかしい」と言葉にするだけでも、世界が少し変わるかもしれない――そう思わせる、そっと力をくれる一冊でした。
(30代男性)
「心の保険」と描かれた、TOEIC講座への投資は、現代人の誰もが共感できるモチベーションですね。理不尽な社会の中で、自分の居場所や価値を見つけようともがく姿が、まるで私たち自身のように映ります。小さな反抗に見えても、自分の意識を変える行動は、大きな一歩につながるのだと感じました。
(20代女性)
翻訳小説部門2位:自由研究には向かない殺人

作品名 | 自由研究には向かない殺人 |
---|---|
著者 | ホリー・ジャクソン(著) 服部京子(訳) |
出版社 | 東京創元社 |
*第1位〈ハヤカワ・ミステリマガジン〉ミステリが読みたい! 海外篇
*第2位『このミステリーがすごい! 2022年版』海外編
*第2位〈週刊文春〉2021ミステリーベスト10 海外部門
*第2位『2022本格ミステリ・ベスト10』海外篇
彼は殺人犯ではないと証明する。
それが、わたしの自由研究。
ブリティッシュ・ブックアワード受賞
Amazon.comで7000レビュー
英米で大ベストセラーの謎解きミステリ!
高校生のピップは自由研究で、5年前に自分の住む町で起きた17歳の少女の失踪事件を調べている。交際相手の少年が彼女を殺害し、自殺したとされていた。その少年と親しかったピップは、彼が犯人だとは信じられず、無実を証明するために、自由研究を口実に警察や新聞記者、関係者たちにインタビューをはじめる。ところが、身近な人物が次々と容疑者として浮かんできてしまい……。予想外の事実にもひるまず、事件の謎を追うピップがたどりついた驚愕の真相とは。ひたむきな主人公の姿が胸を打つ、英米で大ベストセラーとなった謎解きミステリ!
読んだ感想
高校生のピップが、自由研究に見せかけて地元で起きた17歳少女の失踪事件を調べ始める展開に、一気に引き込まれました。交際相手が容疑者として片付けられている過去があるからこそ、自分の信じる人を守りたいというピップの強い思いに共感できます。王道の青春ミステリーとして、伏線回収とキャラの成長にワクワクしながら読みました。
(20代男性)
序盤はポップなスタートかと思いきや、読み進めるほどに“町の闇”と呼べるような人間関係の歪みや影が見え始めます。親しい人物が容疑者として浮上する展開に、胸がザワつきました。ミステリーとしての巧みさだけでなく、信頼と裏切りの境界をさりげなく問いかける深みがあり、ただの謎解きにとどまらない物語だと感じました。
(30代女性)
翻訳小説部門3位:クララとお日さま
作品名 | クララとお日さま |
---|---|
著者 | カズオ・イシグロ(著) 土屋政雄(訳) |
出版社 | 早川書房 |
ノーベル文学賞 受賞第一作
AIロボットと少女との友情を描く話題作
子供の成長を手助けするAF(人工親友)という人工知能搭載のロボットのクララは、ジョジーという病弱な少女の家庭で暮らすことになる。やがて二人は友情を育んでゆくが、一家には隠された大きな秘密があった……
愛とは、知性とは、家族とは? 生きることの意味を問いかけ、読者の心を揺さぶる感動作。ノーベル文学賞受賞第一作。
解説/鴻巣友季子
読んだ感想
クララという純粋なAF(人工的な友人)が、「お日さま」に治癒の力を信じて祈る姿に、心が震えました。彼女の献身と誠実さが、冷たい未来社会の中で一筋の光となります。一見静かな物語ですが、人間の弱さと優しさ、そして「愛とは何か」を深く問いかける重みある一冊でした。
(40代男性)
「未来の世界」だけど、クララの目線を通じて描かれるのは、どこか懐かしい人間の感情です。AIという存在だからこそ際立つ、人間のずるさや孤独、一方で見せる優しさのギャップが鋭く胸に刺さります。「人工知能との共存」や「格差のある社会」の未来像を、優しくも鋭く照らす物語です。
(30代女性)
本屋大賞2022年〈発掘部門〉破船

2020年11月30日以前に刊行された作品のなかで、時代を超えて残る本や、今読み返しても面白いと思う本を選ぶ『発掘部門』。
その中から「超発掘本!」に選ばれた作品は『破船』でした。
二冬続きの船の訪れに、村じゅうが沸いた。けれども、中の者は皆死に絶えており、骸が着けていた揃いの赤い着物を分配後まもなく、恐ろしい出来事が起った……。嵐の夜、浜で火を焚いて、近づく船を座礁させ、積荷を奪い取る――僻地の貧しい漁村に古くから伝わる、サバイバルのための過酷な風習“お船様”が招いた海辺の悲劇を描いて、著者の新境地を示す異色の長編小説。
読んだ感想
貧しく孤立した寒村の暮らしが、研ぎ澄まされた文章で描かれていて、そのリアルさに引き込まれます。村の“慣習”によって座礁させた船員から得た恵み――それが命をつなぐ希望でありながら、やがて疫病という悪夢を呼び寄せる。人間社会のもろさと壊れやすさを深く感じさせる、重厚で忘れがたい物語でした。
(50代男性)
「恵み」と「災厄が紙一重であること」を身をもって体現する村の光景が、本当に震えるほど強烈でした。船がもたらす富に喜ぶ村人たちの姿も、赤い衣服を通じて襲いかかる疫病も、どちらも現実感がありすぎて背筋が凍ります。最後に残る少年の小さな希望の光に、救われるような余韻があります。
(30代女性)
まとめ:本屋大賞2022年は、ぜひノミネート作品も含めて読んでみよう

本屋大賞2022年の受賞作品を紹介してきました。
興味のある本があったら、ぜひ手にとって読んでみてくださいね。
無料で聴く方法
オーディブルの30日無料体験を使うことで、「オーディブル対象の本屋大賞作品」を無料で聴くことができます。
無料体験は、お試し期間中いつでもキャンセルできるので、安心して利用できますよ。
オーディブルが聴けるようになるまでは、かんたん2ステップです。
- オーディブルに登録する
- アプリをダウンロードして聴く
それぞれ見ていきましょう
Step1:オーディブルに登録する
まずは、以下のボタンをタップして、オーディブルの公式サイトへいきましょう↓
\ 無料で30日間!聴き放題 /
いつでも解約できるから安心
「30日の無料体験」のボタンをタップし↓

ログインします↓

Amazonアカウントを持っていない方は、ここで作成しましょう。
「Amazonアカウントを作成する」をタップし↓

あとは、必要な情報を入力します。
最後に「無料体験を試す」をタップすれば、オーディブルの無料体験が始まります!
Step2:アプリをダウンロードして聴く
続いて、スマホにアプリをダウンロードして、好きな本を聴いてみましょう。
こちらからオーディブルのアプリをダウンロードします↓

アプリのダウンロードができたら、オーディブルのアプリを開きましょう。
初めて開くときには、Amazonへのサインインが必要なので、必要な情報を入力してサインインします。
あとは、好きな作品を探して聴くだけです!

よいオーディブル体験を〜