「直木賞2022のまとめを見たい」
「ノミネート作品も全部知りたい」
と思っている人も多いのではないでしょうか。
この記事では、第167回・168回の直木賞(直木三十五賞)2022の結果を、ノミネート作品も合わせて紹介します。
直木賞2022(下半期)の結果〜第168回ノミネート作品も紹介〜

第168回直木賞(2022下半期)の受賞作品とノミネート作品は以下の5作品です。(
- 『地図と拳』(小川哲)
- 『しろがねの葉』(千早茜)
- 『光のとこにいてね』(一穂ミチ)
- 『クロコダイル・ティアーズ』(雫井脩介)
- 『汝、星のごとく』(凪良ゆう)
それぞれの作品と特徴、読んだ感想を見ていきましょう。
【第168回】直木賞受賞:地図と拳
【第168回直木賞受賞作!】
【第13回山田風太郎賞受賞作!】「君は満洲という白紙の地図に、夢を書きこむ」
日本からの密偵に帯同し、通訳として満洲に渡った細川。ロシアの鉄道網拡大のために派遣された神父クラスニコフ。叔父にだまされ不毛の土地へと移住した孫悟空。地図に描かれた存在しない島を探し、海を渡った須野……。奉天の東にある〈李家鎮〉へと呼び寄せられた男たち。「燃える土」をめぐり、殺戮の半世紀を生きる。
ひとつの都市が現われ、そして消えた。
日露戦争前夜から第2次大戦までの半世紀、満洲の名もない都市で繰り広げられる知略と殺戮。日本SF界の新星が放つ、歴史×空想小説。
読んだ感想
本当に面白かったです!SFと歴史が絡み合う展開に引き込まれっぱなしでした。登場人物たちの生き方がとてもリアルで、満州の雰囲気も生き生きと伝わってきます。長編ですが、全く飽きることなく一気に読み終えてしまいました!
(20代女性)
歴史小説とSFの融合という斬新な試みに、ページをめくる手が止まりませんでした。600ページを超える大作なのに、あっという間に読み終えてしまいました。満州の歴史と人々の運命が交差していく様子が見事に描かれていて、知的好奇心も大いに刺激されました。
(30代男性)
【第168回】直木賞受賞:しろがねの葉
男たちは命を賭して穴を穿つ。
山に、私の躰の中に――戦国末期、シルバーラッシュに沸く石見銀山。
天才山師・喜兵衛に拾われた少女ウメは、銀山の知識と未知の鉱脈のありかを授けられ、女だてらに坑道で働き出す。
しかし徳川の支配強化により喜兵衛は生気を失い、ウメは欲望と死の影渦巻く世界にひとり投げ出されて……。
生きることの官能を描き切った新境地にして渾身の大河長篇!
読んだ感想
千早茜さんの魅力が凝縮された傑作だと感じました。繊細で強い男女の描写が秀逸で、歴史小説としての重厚さと人物描写の豊かさが見事に調和しています。石見銀山の世界に引き込まれ、人間の生き方について深く考えさせられました。
(50代女性)
ウメの強さと生命力に心を打たれました。石見銀山という過酷な環境の中での人間模様が見事に描かれていて、特に最後の二章は胸にグッときて、読み終えた後も、しばらくその感動に浸っていました。
(30代男性)
【第168回】ノミネート作品:光のとこにいてね
『スモールワールズ』を超える、感動の最高傑作
たった1人の、運命に出会った
古びた団地の片隅で、彼女と出会った。彼女と私は、なにもかもが違った。着るものも食べるものも住む世界も。でもなぜか、彼女が笑うと、私も笑顔になれた。彼女が泣くと、私も悲しくなった。
彼女に惹かれたその日から、残酷な現実も平気だと思えた。ずっと一緒にはいられないと分かっていながら、一瞬の幸せが、永遠となることを祈った。
どうして彼女しかダメなんだろう。どうして彼女とじゃないと、私は幸せじゃないんだろう……。運命に導かれ、運命に引き裂かれる
ひとつの愛に惑う二人の、四半世紀の物語
読んだ感想
巧みな構成と美しい表現力、そして読みやすさと深い内容のバランスが絶妙で、一気に読み終えてしまいました。伏線の回収も見事で、読み終わった後も余韻が残る素晴らしい作品でした。
(40代男性)
【第168回】ノミネート作品:クロコダイル・ティアーズ
作品名 | クロコダイル・ティアーズ |
---|---|
著者 | 雫井脩介 |
出版社 | 文藝春秋 |
美しい妻は、夫の殺害を依頼したのか。家族の間に疑心暗鬼が広がって――
夫を殺した犯人は、かつての恋人だった。この男が裁判で「妻に殺害を依頼された」と証言。美しき未亡人は、悪女なのか、それとも。
読んだ感想
本当に面白くて、電車の中で一気に読み終えてしまいました。人間関係の微妙な緊張感や、疑心暗鬼に陥っていく様子がとてもリアルで、ずっとハラハラドキドキ。そして、最後の意外な展開には本当に驚かされました。
(20代女性)
【第168回】ノミネート作品:汝、星のごとく
その愛は、あまりにも切ない。
正しさに縛られ、愛に呪われ、それでもわたしたちは生きていく。
本屋大賞受賞作『流浪の月』著者の、心の奥深くに響く最高傑作。ーーわたしは愛する男のために人生を誤りたい。
風光明媚な瀬戸内の島に育った高校生の暁海(あきみ)と、自由奔放な母の恋愛に振り回され島に転校してきた櫂(かい)。
ともに心に孤独と欠落を抱えた二人は、惹かれ合い、すれ違い、そして成長していく。
生きることの自由さと不自由さを描き続けてきた著者が紡ぐ、ひとつではない愛の物語。ーーまともな人間なんてものは幻想だ。俺たちは自らを生きるしかない。
読んだ感想
心理サスペンスとして非常に質の高い作品だと感じました。登場人物たちの心情の変化が丁寧に描かれていて、読めば読むほど物語に引き込まれていきました。特に終盤の展開は予想を大きく覆すもので、それまでの伏線が見事に回収されていて感動しました。
(30代男性)
直木賞2022(上半期)の結果〜第167回ノミネート作品も紹介〜

第167回直木賞(2022上半期)の受賞作品とノミネート作品は以下の5作品です。(
- 『夜に星を放つ』(窪美澄)
- 『絞め殺しの樹』(河﨑秋子)
- 『爆弾』(呉勝浩)
- 『女人入眼』(永井紗耶子)
- 『スタッフロール』(深緑野分)
それぞれの作品と特徴、読んだ感想を見ていきましょう。
【第167回】直木賞受賞:夜に星を放つ
かけがえのない人間関係を失い傷ついた者たちが、再び誰かと心を通わせることができるのかを問いかける短編集。
コロナ禍のさなか、婚活アプリで出会った恋人との関係、30歳を前に早世した双子の妹の彼氏との交流を通して、人が人と別れることの哀しみを描く「真夜中のアボカド」。学校でいじめを受けている女子中学生と亡くなった母親の幽霊との奇妙な同居生活を描く「真珠星スピカ」、父の再婚相手との微妙な溝を埋められない小学生の寄る辺なさを描く「星の随に」など、人の心の揺らぎが輝きを放つ五編。
読んだ感想
窪美澄さんの『夜に星を放つ』は、世代を超えて共感できる珠玉の短編集です。家族の絆や人生の転機など、普遍的なテーマを現代的な視点で描き出す手腕に感銘を受けました。各物語に散りばめられた星空の描写が、人生への希望を象徴しているようで心が温まります。
(60代女性)
日常の中にある小さな喜びや悲しみを丁寧に描いた『夜に星を放つ』。柔らかな文体で描かれる5つの物語は、それぞれが異なる魅力を持ち、読み進めるたびに心が温かくなりました。現代社会を映し出すような登場人物たちの姿に、思わず自分自身を重ねてしまいました。
(30代女性)
【第167回】ノミネート作品:絞め殺しの樹
北海道根室で生まれ、新潟で育ったミサエは、両親の顔を知らない。昭和十年、十歳で元屯田兵の吉岡家に引き取られる形で根室に舞い戻ったミサエは、農作業、畜舎の手伝い、家事全般を背負わされボロ雑巾のようにこき使われた。その境遇を見かねた吉岡家出入りの薬売りの紹介で、札幌の薬問屋「仙雲堂」で奉公することに。戦後、ミサエは保健婦となり、再び根室に暮らすようになる。幸せとは言えない結婚生活、早すぎた最愛の家族との別れ。数々の苦難に遭いながら、ひっそりと生を全うしたミサエは幸せだったのか。養子に出された息子の雄介は、ミサエの生きた道のりを辿ろうとする。
「なんで、死んだんですか。母は。癌とはこの間、聞きましたが、どこの癌だったんですか」
今まで疑問にも思わなかったことが、端的に口をついた。聞いてもどうしようもないことなのに、知りたいという欲が泡のように浮かんでしまった。
「乳癌だったの。発見が遅くて、切除しても間に合わなくてね。ミサエさん、ぎりぎりまで保健婦として仕事して、ぎりぎりまで、普段通りの生活を送りながらあれこれ片付けて、病院に入ってからはすぐ。あの人らしかった」(本文より)
読んだ感想
主人公ミサエの強さと忍耐に心を打たれ、人生の意味を改めて考えさせられました。世代を超えた因縁や葛藤を通じて、人間の複雑さと強さを感じる、深い余韻の残る作品です。
(50代男性)
【第167回】ノミネート作品:爆弾
東京中に爆弾。怪物級ミステリ-!
自称・スズキタゴサク。
取調室に捕らわれた冴えない男が、
突如「十時に爆発があります」と予言した。直後、秋葉原の廃ビルが爆発。
爆破は三度、続くと言う。ただの“霊感”だと嘯くタゴサクに、
警視庁特殊犯係の類家は情報を引き出すべく知能戦を挑む。炎上する東京。拡散する悪意を前に、正義は守れるか。
読んだ感想
久しぶりに夢中になれる小説に出会えました。登場人物の心理描写が秀逸で、自分の人生とも重ね合わせて考えさせられる内容でした。社会派ミステリーとしても面白かったです。
(40代女性)
【第167回】ノミネート作品:女人入眼
『商う狼』で新田次郎賞をはじめ数多くの文学賞を受賞。
大注目の作家が紡ぐ、知られざる鎌倉時代を生きた女性たちの物語。「大仏は眼が入って初めて仏となるのです。男たちが戦で彫り上げた国の形に、玉眼を入れるのは、女人であろうと私は思うのですよ」
建久六年(1195年)。京の六条殿に仕える女房・周子は、宮中掌握の一手として、源頼朝と北条政子の娘・大姫を入内させるという命を受けて鎌倉へ入る。気鬱の病を抱え、繊細な心を持つ大姫と、大きな野望を抱き、それゆえ娘への強い圧力となる政子。二人のことを探る周子が辿り着いた、母子の間に横たわる悲しき過去とは――。
「鎌倉幕府最大の失策」と呼ばれる謎多き事件・大姫入内。
その背後には、政治の実権をめぐる女たちの戦いと、わかり合えない母と娘の物語があった。
読んだ感想
「女人入眼」は歴史小説なのに、現代にも通じる人間ドラマが詰まってて面白かった!北条政子の強烈な性格と、大姫の苦悩が印象的。周子と幸氏のラブストーリーにキュンとしちゃいました。歴史好きじゃなくても楽しめる一冊だと思います!
(20代女性)
【第167回】ノミネート作品:スタッフロール
作品名 | スタッフロール |
---|---|
著者 | 深緑野分 |
出版社 | 文藝春秋 |
戦後ハリウッドの映画界でもがき、爪痕を残そうと奮闘した特殊造形師・マチルダ。
脚光を浴びながら、自身の才能を信じ切れず葛藤する、現代ロンドンのCGクリエイター・ヴィヴィアン。
CGの嵐が吹き荒れるなか、映画に魅せられた2人の魂が、時を越えて共鳴する。特殊効果の“魔法”によって、“夢”を生み出すことに人生を賭した2人の女性クリエイター。その愛と真実の物語。
読んだ感想
この年齢になると人生の終わりについて考えることも増えますが、『スタッフロール』はそんな思いを前向きな気持ちに変えてくれる素晴らしい本でした。日々の暮らしの中にある小さな幸せにも気づかせてくれて、これからの人生をより豊かに生きたいと感じさせられました。
(50代男性)
直木賞2022年(第168・167回)は、ぜひノミネート作品も含めて読んでみよう

第168・167回直木賞(2022年)の受賞作品とノミネート作品を紹介してきました。
興味のある本が見つかった人は、ぜひ読んでみてくださいね↓
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---|---|---|
\受賞/ 地図と拳 | 読む | – |
\受賞/ しろがねの葉 | 読む | – |
光のとこにいてね | 読む | 聴き放題 |
クロコダイル・ティアーズ | 読む | – |
汝、星のごとく | 読む | 聴き放題 |
\受賞/ 夜に星を放つ | 読む | 聴き放題 |
絞め殺しの樹 | 読む | – |
爆弾 | 読む | 聴き放題 |
女人入眼 | 読む | – |
スタッフロール | 読む | 聴き放題 |
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