「直木賞2024の結果まとめを見たい」
「ノミネート作品も合わせてチェックしたい」
と思っている人も多いのではないでしょうか。
この記事では、第171回・172回の直木賞(直木三十五賞)2024の結果を、ノミネート作品も合わせて紹介します。
直木賞2024(上半期)の結果|第171回ノミネート作品も紹介

第171回直木賞(2024上半期)の受賞作品とノミネート作品は以下の5作品です。(
- 『ツミデミック』(一穂ミチ)
- 『地雷グリコ』(青崎有吾)
- 『令和元年の人生ゲーム』(麻布競馬場)
- 『われは熊楠』(岩井圭也)
- 『あいにくあんたのためじゃない』(柚木麻子)
それぞれの作品と特徴、読んだ感想を見ていきましょう。
【第171回】直木賞受賞:ツミデミック
大学を中退し、夜の街で客引きのバイトをしている優斗。ある日、バイト中に話しかけてきた大阪弁の女は、中学時代に死んだはずの同級生の名を名乗ったが――「違う羽の鳥」 失業中で家に籠もりがちな恭一。ある日小一の息子・隼が遊びから帰ってくると、聖徳太子の描かれた旧一万円札を持っていた。近隣の一軒家に住む老人にもらったというそれをたばこ代に使ってしまった恭一だが――「特別縁故者」 鮮烈なる“犯罪”小説全6話
読んだ感想
ツミデミックは本当に面白かった!コロナ禍を背景にした6つの短編が、どれも独特な視点で描かれていて引き込まれました。特に、SNSで知り合った人々のストーリーは現代的で共感できる部分が多くて面白かったです。
(20代女性)
ツミデミックは、現代社会の闇を鋭く描きつつ、人間の強さも感じさせる素晴らしい作品でした。6つの短編それぞれが異なるジャンルで、飽きることなく読み進められます。特に、失業した男性の話は、自分の周りでも起こりうる出来事で、深く考えさせられました。
(40代男性)
【第171回】ノミネート作品:地雷グリコ
ミステリ界の旗手が仕掛ける本格頭脳バトル小説!
射守矢真兎(いもりや・まと)。女子高生。勝負事に、やたらと強い。
平穏を望む彼女が日常の中で巻き込まれる、風変わりなゲームの数々。罠の位置を読み合いながら階段を上ったり(「地雷グリコ」)、百人一首の絵札を用いた神経衰弱に挑んだり(「坊主衰弱」)。次々と強者を打ち破る真兎の、勝負の先に待ち受けるものとは――ミステリ界の旗手が仕掛ける本格頭脳バトル小説、全5篇。
読んだ感想
地雷グリコ、マジで面白い!子供の頃のグリコに地雷ルールを加えるだけで、こんなに奥深くなるなんて驚き。主人公の真兎ちゃんが次々と難関を突破していく展開にドキドキが止まらなかった。ゲーム感覚でサクサク読めるのに、頭を使う感じがたまらない。ミステリー好きじゃなくても楽しめる作品だと思う!
(20代男性)
期待以上でした!普段馴染みのあるゲームがベースになっているので、とっつきやすいのに、戦略性が高くて引き込まれます。特に、主人公の真兎の機転の利かせ方がカッコよくて、思わず応援したくなりました。ミステリーの要素もしっかりあって、最後まで目が離せない一冊です。
(30代女性)
【第171回】ノミネート作品:令和元年の人生ゲーム
作品名 | 令和元年の人生ゲーム |
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著者 | 麻布競馬場 |
出版社 | 文藝春秋 |
「まだ人生に、本気になってるんですか?」
この新人、平成の落ちこぼれか、令和の革命家か――。「クビにならない最低限の仕事をして、毎日定時で上がって、そうですね、皇居ランでもしたいと思ってます」
慶應の意識高いビジコンサークルで、
働き方改革中のキラキラメガベンチャーで、
「正義」に満ちたZ世代シェアハウスで、
クラフトビールが売りのコミュニティ型銭湯で……
読んだ感想
令和の空気感がバッチリ捉えられてて、グッときました。違う主人公の話なのに、沼田くんを通じて全部繋がってくの、上手いなって。意識高い系の描写とか、職場や友達にいそうな感じで思わず笑ってしまいます。今の時代ならではの悩みとか価値観とか、すごくリアルに描かれてて面白かったです。
(30代男性)
【第171回】ノミネート作品:われは熊楠
奇人にして天才――カテゴライズ不能の「知の巨人」、その数奇な運命とは
「知る」ことこそが「生きる」こと
研究対象は動植物、昆虫、キノコ、藻、粘菌から星座、男色、夢に至る、この世界の全て。
博物学者か、生物学者か、民俗学者か、はたまた……。
読んだ感想
熊楠の独特な世界観と、それを支える周囲の人々との関係性が印象的でした。読みやすい文章で、歴史に詳しくない私でも楽しめました。人間ドラマとしても面白かったです。
(30代女性)
【第171回】ノミネート作品:あいにくあんたのためじゃない
作品名 | あいにくあんたのためじゃない |
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著者 | 柚木麻子 |
出版社 | 新潮社 |
老若男女に贈る、強炭酸エナドリ・最高最強エンパワーメント小説集!
過去のブログ記事が炎上中のラーメン評論家、夢を語るだけで行動には移せないフリーター、もどり悪阻とコロナ禍で孤独に苦しむ妊婦、番組の降板がささやかれている落ち目の元アイドル……いまは手詰まりに思えても、自分を取り戻した先につながる道はきっとある。この世を生き抜く勇気がむくむくと湧いてくる、全6篇。
読んだ感想
主人公の葉月の悩みに、思わず自分を重ねてしまいました。仕事と私生活のバランスって、本当に難しいですよね。人との関係も、距離感とか価値観とか、すごくリアルに描かれていて。読んでいて、自分の今までの人生も振り返っちゃいました。なんだか明日からまた頑張れそうな、そんな気持ちになれる本です。
(30代女性)
直木賞2024(下半期)の結果〜第172回ノミネート作品も紹介〜

第172回直木賞(2024下半期)の受賞作品とノミネート作品は以下の5作品です。(
- 『藍を継ぐ海』(伊与原新)
- 『よむよむかたる』(朝倉かすみ)
- 『飽くなき地景』(荻堂顕)
- 『秘色の契り 阿波宝暦明和の変 顚末譚』(木下昌輝)
- 『虚の伽藍』(月村了衛)
それぞれの作品と特徴、読んだ感想を見ていきましょう。
【第172回】直木賞受賞:藍を継ぐ海
第172回直木賞受賞!
数百年先に帰ってくるかもしれない。懐かしい、この浜辺に――。
徳島の海辺の小さな町で、なんとかウミガメの卵を孵化させ、自分ひとりの力で育てようとする、祖父と二人暮らしの中学生の女の子。年老いた父親のために隕石を拾った場所を偽ろうとする北海道の身重の女性。山口の見島で、萩焼に絶妙な色味を出すという伝説の土を探す元カメラマンの男。長崎の空き家で、膨大な量の謎の岩石やガラス製品を発見した若手公務員。都会から逃れ移住した奈良の山奥で、ニホンオオカミに「出会った」ウェブデザイナーの女性――。
人間の生をはるかに超える時の流れを見据えた、科学だけが気づかせてくれる大切な未来。『月まで三キロ』『八月の銀の雪』の著者による、きらめく全五篇。
読んだ感想
藍を継ぐ海面白かった!特にウミガメの話が印象的で、黒潮の色とか知らなかったことばかり。地方の魅力も再発見できて、自分の地元のことももっと知りたくなりました。
(20代男性)
素晴らしい短編集でした。各話のテーマが多彩で、萩焼、ニホンオオカミ、被曝した瓦礫、隕石、ウミガメと、どれも興味深い題材です。科学的な知見と人間ドラマが見事に調和し、読後に深い余韻が残る作品でした。
(50代女性)
【第172回】ノミネート作品:よむよむかたる
本を読み、人生を語る、みんなの大切な時間
この小説は、著者の母が参加していた読書会の風景がきっかけで生まれました。
本を読み、人生を語る。人が生のままの姿になり言葉が溢れだす。そんな幸福な時間をぎゅっと閉じ込めたい、という願いが込められた物語です。〈あらすじ〉
小樽の古民家カフェ「喫茶シトロン」には今日も老人たちが集まる。月に一度の読書会〈坂の途中で本を読む会〉は今年で20年目を迎える。店長の安田松生は、28歳。小説の新人賞を受賞し、本を一冊出したが、それ以降は小説を書けないでいる。昨年叔母の美智留から店の運営を引き継いだばかりだ。その「引き継ぎ」の一つに〈坂の途中で本を読む会〉のお世話も含まれる。何しろこの会は最年長92歳、最年少78歳、平均年齢85歳の超高齢読書サークル。それぞれに人の話を聞かないから予定は決まらないし、連絡は一度だけで伝わることもない。持病の一つや二つは当たり前で、毎月集まれていることが奇跡的でもある。安田は店長の責務として世話係だけをするつもりだったが、「小説家」であることを見込まれて、この会の一員となる。
安田は読書会に対しても斜に構えていた。二作目が書けない鬱屈がそうさせていたのかもしれない。しかし、読書会に参加し、自分でも老人たちと「語る」ことで心境に変化が訪れる――。
読んだ感想
老人の読書会って退屈そう…と思ってたけど、全然違いました。ユーモアたっぷりで、人生の機微が詰まってて、めっちゃ面白かったです。若い私でも、人生の奥深さを感じられる素敵な一冊。
(20代女性)
【第172回】ノミネート作品:飽くなき地景
痛みを忘れ変貌する巨大都市で、一振りの刀が巻き起こす美と血のノワール
土地開発と不動産事業で成り上がった昭和の旧華族、烏丸家。その嫡男として生まれた治道は、多数のビルを建て、東京の景観を変えていく家業に興味が持てず、祖父の誠一郎が所有する宝刀、一族の守り神でもある粟田口久国の「無銘」の美しさに幼いころから魅せられていた。家に伝わる宝を守り、文化に関わる仕事をしたいと志す治道だったが、祖父の死後、事業を推し進める父・道隆により、「無銘」が渋谷を根城にする愚連隊の手に渡ってしまう。治道は刀を取り戻すため、ある無謀な計画を実行に移すのだが……。やがて、オリンピック、高度経済成長と時代が進み、東京の景色が変貌するなか、その裏側で「無銘」にまつわる事件が巻き起こる。刀に隠された一族の秘密と愛憎を描く美と血のノワール。
読んだ感想
仕事に悩む年代だからこそ、主人公の運命との闘いに心を打たれました。歴史好きにはたまらない奥深さがある良作。
(30代男性)
【第172回】ノミネート作品:秘色の契り 阿波宝暦明和の変 顚末譚
作品名 | 秘色の契り 阿波宝暦明和の変 顚末譚 |
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著者 | 木下昌輝 |
出版社 | 徳間書店 |
江戸時代、こんなにややこしい殿様は他にいなかったかもしれない。
小藩から25万石の大藩に養子入りし、苛烈な藩政改革に取り組んだ。
誰にも負けぬ弁舌と知識、厳しい倹約令と公共投資の両立、当時の身分制度を破壊する新法、そして、どこにもない市を生み出そうとしたが……
蜂須賀重喜という男が愚者なのか賢者なのか、勝者なのか敗者なのか。
皆様の目で確かめてください。
読んだ感想
江戸時代の藩政改革なんて遠い話かと思いきや、現代の組織改革と重なる部分が多くて驚きました。歴史好きはもちろん、ビジネスパーソンにもおすすめの作品。
(50代男性)
【第172回】ノミネート作品:虚の伽藍
より多くの金をつかんだ者が京都を制する――最後に嗤うのは仏か鬼か。
日本仏教の最大宗派・燈念寺派。弱者の救済を志す若き僧侶・志方凌玄がバブル期の京都で目にしたのは、暴力団、フィクサー、財界重鎮に市役所職員……古都の金脈に群がる魑魅魍魎だった。腐敗した燈念寺派を正道に戻すため、あえて悪に身を投じる凌玄だが、金にまみれた求道の果てに待っていたのは――。人間の核心に迫る圧巻の社会派巨編。
読んだ感想
仏教寺院と闇社会の繋がりという大胆な設定に驚きましたが、読み進めるうちに現実味を帯びてきて恐ろしくなりました。主人公の変化が巧みに描かれ、人間の本質を考えさせられます。裏側を覗く緊張感と、読後の余韻が印象的な作品です。
(60代男性)
直木賞2024年(第171・172回)は、ぜひノミネート作品も含めて読んでみよう

第171・172回直木賞(2024年)の受賞作品とノミネート作品を紹介してきました。
興味のある本が見つかった人は、ぜひ読んでみてくださいね↓
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\受賞/ ツミデミック | 読む | 聴き放題対象 |
地雷グリコ | 読む | 聴き放題対象 |
令和元年の人生ゲーム | 読む | 聴き放題対象 |
われは熊楠 | 読む | – |
あいにくあんたのためじゃない | 読む | 聴き放題対象 |
\受賞/ 藍を継ぐ海 | 読む | – |
よむよむかたる | 読む | – |
飽くなき地景 | 読む | – |
秘色の契り 阿波宝暦明和の変 顚末譚 | 読む | – |
虚の伽藍 | 読む | – |
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それぞれ見ていきましょう
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