「直木賞2021をまとめたページを見たい」
「ノミネート作品も合わせてチェックしたい」
と思っている人も多いのではないでしょうか。
この記事では、第165回・166回の直木賞(直木三十五賞)2021の結果を、ノミネート作品も合わせて紹介します。
直木賞2021(上半期)の結果|第165回ノミネート作品も紹介

第165回直木賞(2021上半期)の受賞作品とノミネート作品は以下の5作品です。(
- 『テスカトリポカ』(佐藤究)
- 『星落ちて、なお』(澤田瞳子)
- 『スモールワールズ』(一穂ミチ)
- 『おれたちの歌をうたえ』(呉勝浩)
- 『高瀬庄左衛門御留書』(砂原浩太朗)
それぞれの作品と特徴、読んだ感想を見ていきましょう。
【第165回】直木賞受賞:テスカトリポカ
心臓を鷲掴みにされ、魂ごと持っていかれる究極のクライムノベル!
メキシコで麻薬密売組織の抗争があり、組織を牛耳るカサソラ四兄弟のうち三人は殺された。生き残った三男のバルミロは、追手から逃れて海を渡りインドネシアのジャカルタに潜伏、その地の裏社会で麻薬により身を持ち崩した日本人医師・末永と出会う。バルミロと末永は日本に渡り、川崎でならず者たちを集めて「心臓密売」ビジネスを立ち上げる。一方、麻薬組織から逃れて日本にやってきたメキシコ人の母と日本人の父の間に生まれた少年コシモは公的な教育をほとんど受けないまま育ち、重大事件を起こして少年院へと送られる。やがて、アステカの神々に導かれるように、バルミロとコシモは邂逅する。
読んだ感想
最高でした!登場人物みんなクセあるけど愛せる。知的好奇心も刺激されて、読後感もバツグンによかった。暴力描写もすごかったけど、それも含めて魅力的な作品です
(20代男性)
アステカ神話を現代に重ねるという斬新な設定が新鮮で、スリリングな展開に引き込まれます。登場人物の描写も秀逸で、一人一人に魅力を感じました。生と死について深く考えさせられる、刺激的な一冊でした
(30代女性)
【第165回】直木賞受賞:星落ちて、なお
不世出の絵師・河鍋暁斎の娘とよは、暁翠の画号をもつ女絵師。
父亡き後、仲がよいとは言えぬ腹違いの兄・周三郎(暁雲)と共に、
洋画旋風の中、狩野派由来の父の画風を守ろうとする。
明治大正の激動の時代、家庭の生活を担いつつ、
絵師として母として、愚直に己の生を全うした女の一代記。
第165回直木賞受賞作。
読んだ感想
歴史小説でありながら、現代にも通じるテーマを扱っている点が面白かったです。女性の生き方や選択について、深く考えさせられました。物語の展開も巧みで、一気に読み終えてしまいました。平安時代への興味も湧きましたね。
(40代女性)
平安時代なのに、今の私たちの悩みとリンクする部分が多くて驚きました。登場人物の葛藤や決断に、自分の将来を重ねて考えさせられる作品です。歴史小説って難しそうと思っていましたが、すらすら読めて面白かったです!
(20代女性)
【第165回】ノミネート作品:スモールワールズ
共感と絶賛の声をあつめた宝物のような1冊。
夫婦、親子、姉弟、先輩と後輩、知り合うはずのなかった他人ーー書下ろし掌編を加えた、七つの「小さな世界」。生きてゆくなかで抱える小さな喜び、もどかしさ、苛立ち、諦めや希望を丹念に掬い集めて紡がれた物語が、読む者の心の揺らぎにも静かに寄り添ってゆく。吉川英治文学新人賞受賞、珠玉の短編集。
ままならない、けれど愛おしい
「小さな世界」たち。
読んだ感想
仕事や家庭に追われる日々ですが、この本を読んで心が潤された気がします。それぞれの家族の形や、人間関係の機微が繊細に描かれていて、自分の生活を振り返るきっかけになりました。短編なので、忙しい合間にも読みやすいのがいいですね。
(30代女性)
【第165回】ノミネート作品:おれたちの歌をうたえ
作品名 | おれたちの歌をうたえ |
---|---|
著者 | 呉勝浩 |
出版社 | 文藝春秋 |
幼馴染が遺した暗号、隠されているのは、金かそれとも……
河辺のもとにかかってきたある電話。思い出すのは封印していた真っ白な雪と死体。あの日、本当は何があったのか? 大河ミステリー。元刑事の河辺は、音信不通だった幼馴染の佐登志が死んだ知らせを受ける。彼が遺したのは、暗号めいた伝言。友からの謎かけに、河辺には封印していたはずの苦い記憶がよみがえる。40年前、故郷で巻き込まれたある事件――。追われるように都会に出た彼らが、歩んできた人生とは? かつての悲劇に迫る、大河ミステリー。
読んだ感想
人生の折り返し地点で読むと、また違った味わいがありますね。若者たちの葛藤や挑戦が、今の自分にも響きます。美しい文章と深い洞察に感銘を受けました。若い世代にもぜひ読んでほしい一冊です。
(50代女性)
【第165回】ノミネート作品:高瀬庄左衛門御留書
第165回直木賞候補作、第34回山本周五郎賞候補作。「本の雑誌」2021年上半期ベスト10で第1位!
第9階野村胡堂文学賞、第15回舟橋聖一文学賞、第11回「本屋が選ぶ時代小説大賞」をそれぞれ受賞。
美しく生きるとは、誇りを持ち続けるとは何かを問う、正統派時代小説。神山藩で、郡方を務める高瀬庄左衛門。50歳を前にして妻を亡くし、
さらに息子をも事故で失い、ただ倹しく老いてゆく身。残された嫁の志穂とともに、手慰みに絵を描きながら、
寂寥と悔恨の中に生きていた。しかしゆっくりと確実に、藩の政争の嵐が庄左衛門を襲う。「心が洗われる」というのは、こういう感覚を言うのだと実感した。ーー作家・江上剛(朝日新聞6月5日)
この人がこれから作品をどんどん出していくのがドキドキするし嬉しい。すごい時代に立ち会っている気がする。
次回作も必ず読みたい! ーー北上次郎(YouTube「北上ラジオ」)
読んだ感想
正統派時代小説の傑作です。熟練の技が光る文体に圧倒されました。政治や組織の矛盾に対する鋭い視点も秀逸。現代社会への示唆に富んだ内容に、何度も考えさせられました。砂原さんの才能に脱帽です。これぞ今読むべき一冊だと思います!
(30代男性)
『蝉しぐれ』を彷彿とさせる傑作です。季節の移ろいや人間の営みが細やかな筆致で描かれ、心に染み入ります。武士の矜持や人情味あふれる描写に、往年の名作を思い出しました。砂原さんの文学性の高さに感服です。後世に残る作品に出会えた喜びを感じます。
(60代女性)
直木賞2021(下半期)の結果|第166回ノミネート作品も紹介

第166回直木賞(2021下半期)の受賞作品とノミネート作品は以下の5作品です。(
- 『塞王の楯』(今村翔吾)
- 『黒牢城』(米澤穂信)
- 『同志少女よ、敵を撃て』(逢坂冬馬)
- 『新しい星』(彩瀬まる)
- 『ミカエルの鼓動』(柚月裕子)
それぞれの作品と特徴、読んだ感想を見ていきましょう。
【第166回】直木賞受賞:塞王の楯
どんな攻めをも、はね返す石垣。
どんな守りをも、打ち破る鉄砲。
「最強の楯」と「至高の矛」の対決を描く、究極の戦国小説!越前・一乗谷城は織田信長に落とされた。
幼き匡介(きょうすけ)はその際に父母と妹を喪い、逃げる途中に石垣職人の源斎(げんさい)に助けられる。
匡介は源斎を頭目とする穴太衆(あのうしゅう)(=石垣作りの職人集団)の飛田屋で育てられ、やがて後継者と目されるようになる。匡介は絶対に破られない「最強の楯」である石垣を作れば、戦を無くせると考えていた。両親や妹のような人をこれ以上出したくないと願い、石積みの技を磨き続ける。秀吉が病死し、戦乱の気配が近づく中、匡介は京極高次(きょうごくたかつぐ)より琵琶湖畔にある大津城の石垣の改修を任される。
一方、そこを攻めようとしている毛利元康は、国友衆(くにともしゅう)に鉄砲作りを依頼した。「至高の矛」たる鉄砲を作って皆に恐怖を植え付けることこそ、戦の抑止力になると信じる国友衆の次期頭目・彦九郎(げんくろう)は、「飛田屋を叩き潰す」と宣言する。大軍に囲まれ絶体絶命の大津城を舞台に、宿命の対決が幕を開ける――。
読んだ感想
戦国時代の石垣職人って地味そうだと思ってたけど、めっちゃ面白かった!主人公たちの技術と戦略がカッコよくて、ドキドキが止まらなかったです。恋愛要素もあって、最後まで一気読みしちゃいました。
(20代女性)
著者の筆力に感服しました。戦国の世を生きる職人たちの姿が生き生きと描かれ、まるでその場にいるかのような臨場感がありました。人物像の魅力と緻密な歴史考証のバランスが絶妙で、最後まで楽しめました。
(50代男性)
【第166回】直木賞受賞:黒牢城
本能寺の変より四年前。織田信長に叛旗を翻し有岡城に立て籠った荒木村重は、城内で起こる難事件に翻弄されていた。このままでは城が落ちる。兵や民草の心に巣食う疑念を晴らすため、村重は土牢に捕らえた知将・黒田官兵衛に謎を解くよう求めるが――。
事件の裏には何が潜むのか。乱世を生きる果てに救いはあるか。城という巨大な密室で起きた四つの事件に対峙する、村重と官兵衛、二人の探偵の壮絶な推理戦が歴史を動かす。
読んだ感想
歴史とミステリーが見事に融合し、荒木村重の心理描写がよかったです。登場人物たちの葛藤や思惑が生々しく伝わってきて、まるでその場にいるような臨場感がありました。歴史好きはもちろん、ミステリーファンにもおすすめの一冊です。
(40代女性)
歴史小説とミステリーの融合が見事。荒木村重と黒田官兵衛の駆け引きに引き込まれ、ページをめくる手が止まりませんでした。通勤中に電車で読んでいたら、駅を乗り過ごしそうなほど没頭してしまいました。
(30代男性)
【第166回】ノミネート作品:同志少女よ、敵を撃て
作品名 | 同志少女よ、敵を撃て |
---|---|
著者 | 逢坂 冬馬 |
出版社 | 早川書房 |
独ソ戦が激化する1942年、モスクワ近郊の農村に暮らす少女セラフィマの日常は、突如として奪われた。急襲したドイツ軍によって、母親のエカチェリーナほか村人たちが惨殺されたのだ。自らも射殺される寸前、セラフィマは赤軍の女性兵士イリーナに救われる。「戦いたいか、死にたいか」――そう問われた彼女は、イリーナが教官を務める訓練学校で一流の狙撃兵になることを決意する。母を撃ったドイツ人狙撃手と、母の遺体を焼き払ったイリーナに復讐するために。同じ境遇で家族を喪い、戦うことを選んだ女性狙撃兵たちとともに訓練を重ねたセラフィマは、やがて独ソ戦の決定的な転換点となるスターリングラードの前線へと向かう。おびただしい死の果てに、彼女が目にした“真の敵”とは?
読んだ感想
歴史小説✕エンタメが見事でした。一度読み始めたらページをめくる手が止まりません。戦争の残酷さと人間ドラマのバランスが絶妙で、読了後も余韻が残ります。久しぶりに心揺さぶられる一冊に出会えました。
(30代男性)
【第166回】ノミネート作品:新しい星
直木賞候補作、高校生直木賞受賞作『くちなし』から4年――
私たちは一人じゃない。これからもずっと、ずっと愛するものの喪失と再生を描く、感動の物語
幸せな恋愛、結婚だった。これからも幸せな出産、子育てが続く……はずだった。
順風満帆に「普通」の幸福を謳歌していた森崎青子に訪れた思いがけない転機――
娘の死から、彼女の人生は暗転した。離婚、職場での理不尽、「普通」からはみ出した者への周囲の無理解。
「再生」を期し、もがけばもがくほど、亡くした者への愛は溢れ、「普通」は遠ざかり……。
読んだ感想
人生の岐路に立つ年代だからこそ、心に沁みる作品でした。登場人物たちの悩みや葛藤が自分事のように感じられて、何度も頷きながら読みました。友人との絆の大切さを改めて実感し、明日への希望をもらえた気がします。心が温かくなる一冊です。
(30代女性)
【第166回】ノミネート作品:ミカエルの鼓動
ぶつかり合う二人の医師の志。命を救えるのはどちらの正義か
大学病院で、手術支援ロボット「ミカエル」を推進する心臓外科医・西條。そこへ、ドイツ帰りの天才医師・真木が現れ、西條の目の前で「ミカエル」を用いない手術を、とてつもない速さで完遂する。
あるとき、難病の少年の治療方針をめぐって、二人は対立。
「ミカエル」を用いた最先端医療か、従来の術式による開胸手術か。そんな中、西條を慕っていた若手医師が、自らの命を絶った。
大学病院の暗部を暴こうとする記者が、「ミカエルは人を救う天使じゃない。偽物だ」と西條に迫る。二人の医師の「志」がぶつかり合い、大学病院の闇が浮かび上がる。
命を救うための、正義とは――。
読んだ感想
歴史小説✕エンタメが見事でした。一度読み始めたらページをめくる手が止まりません。戦争の残酷さと人間ドラマのバランスが絶妙で、読了後も余韻が残ります。久しぶりに心揺さぶられる一冊に出会えました。
(30代男性)
医療モノって難しそうだと思ってたけど、とてもおもしろかったです。医療の世界にも興味わいてきましたし、人生についても考えさせられる1冊でした。いろんな友達にもおすすめして読ませてます。
(20代女性)
直木賞2021年(第165・166回)は、ぜひノミネート作品も含めて読んでみよう

第166・165回直木賞(2021年)の受賞作品とノミネート作品を紹介してきました。
興味のある本が見つかった人は、ぜひ読んでみてくださいね↓
作品名 | Amazon | \30日間無料/ オーディブル |
---|---|---|
\受賞/ 塞王の楯 | 読む | 聴き放題対象 |
\受賞/ 黒牢城 | 読む | 聴き放題対象 |
同志少女よ、敵を撃て | 読む | 聴き放題対象 |
新しい星 | 読む | – |
ミカエルの鼓動 | 読む | 聴き放題対象 |
\受賞/ テスカトリポカ | 読む | 聴き放題対象 |
\受賞/ 星落ちて、なお | 読む | 聴き放題対象 |
スモールワールズ | 読む | 聴き放題対象 |
おれたちの歌をうたえ | 読む | – |
高瀬庄左衛門御留書 | 読む | 聴き放題対象 |
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